研究課題/領域番号 |
12023219
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤田 誠 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90209065)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 自己集合 / 超分子 / 包接 / 分子認識 / ナノテクノロジー / 分子集合体 |
研究概要 |
これまでに配位結合を活用し、主に収束したディスクリート構造の自己集合を研究してきた。一方で、このような研究で得られる収束構造の基本骨格を残しつつ構造を発散させれば、単一分子集合体として主に溶液中で観測されてきた集合体の性質や機能が固体状態でも期待できる。このような観点から、遷移金属(主にCd(II))と4,4'-ビピリジンからなるM4L4型正方形分子の構造を発散させ、包接機能を有する二次元格子構造を構築することに成功している。本研究では、この構造を拡張して巨大格子構造錯体の構築を行なった。 硝酸ニッケルのメタノール溶液と配位子Py-C6H4-C6H4-Pyの芳香族化合物溶液を静かに混合し数日間静置することでと二次元格子錯体(1)の単結晶を収率良く合成した。X線結晶構造解析の結果、この錯体は20x20Åの格子骨格を単位とする2次元無限構造を有することが示された。錯体1は種々の芳香族化合物を単位格子あたり4-5分子包接した。また、1の細孔構造は予想とは反対に驚くべきほど安定で、格子内のゲストを真空加熱により除去したのちも結晶構造解析が可能であった。ゲスト交換も容易に行なうことができた。また、同様に異なる2種の配位子から20x15Å格子構造も自己集積させることにも成功した。
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