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典型金属イオンを用いた集積型遷移金属錯体の機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 12023252
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関同志社大学

研究代表者

小寺 政人  同志社大学, 工学部, 助教授 (00183806)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード四核銅錯体 / 金属集積化 / 酸素酸化反応 / アルカリ金属 / アルカリ土類金属 / μ-η^2;η^2-パーオキソ二核銅錯体 / クラウンエーテル / 機能制御
研究概要

1)2つのエチレンジアミンユニットをアルキルスペーサーでつないだ配位子は四核銅錯体を与えた。この錯体は3,5-di-tert-butylcatechol(DTBC)の酸素酸化反応を大きく加速した。さらに、溶液中で四核構造を安定に保つために、4つのエチレンジアミンユニットをもつ八座の大環状配位子を合成した。この四核銅錯体は、低濃度でも反応速度を大きく向上させた。DTBCの酸素酸化反応について、二核錯体と比較すると四核錯体で30倍の加速効果がみられた。この四核銅錯体は、これまでのアルキルスペーサーを用いた四核銅錯体の結果と同様に酸素分子への2電子移動を加速した。2)Na^+、K^+、Mg^<2+>、Ca^<2+>などのアルカリおよびアルカリ土類金属イオンは、集積化して多様な機能を発現することはないが、構造因子として働き、タンパクの機能発現に不可欠な働きを持つことが知られている。従って、典型金属の構造因子としての機能を集積型金属錯体に導入することができれば、集積型金属錯体の機能制御の新たな手法として有用であると考えられる。この点について、本年度から、アルカリおよびアルカリ土類金属を用いた遷移金属イオンの集積化と機能制御を試みた。この研究の成果として、クラウンエーテルをもつトリピリジルメタン配位子(LO4,LO5)を合成した。これらの配位子の銅(I)錯体は酸素分子と反応して、μ-η^2;η^2-パーオキソ二核銅(II)錯体を生成した。この酸素錯体の安定性は、Na^+、K^+、Mg^<2+>、Ca^<2+>などのアルカリおよびアルカリ土類金属イオンを共存させる事によって、向上した。クラウン環に4つの酸素原子をもつLO4の錯体ではNa^+を用いたときに大きな安定化の効果が得られ、クラウン環に5つの酸素原子をもつLO5の錯体ではK^+を用いたときに大きな安定化の効果が得られた。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Higashimura: "Radical-controlled oxidative polymerization of 4-phenoxyphenol catalyzed by a dicopper complex of a dinucleating ligand"J.Mol.Catal.. 161. 233-237 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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