研究課題/領域番号 |
12024205
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川上 浩一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70195048)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / 発生遺伝学 / 分子生物学 / トランスポゾン / 挿入変異 / 色素パターン / 転移酵素 / レトロウィルス |
研究概要 |
1、我々はメダカTol2トランスポゾンを用いた挿入変異生成法を開発するために、Tol2がゼブラフィッシュ生殖細胞において転移するか否かを明らかにする実験を行った。我々は、非自律型Tol2プラスミドDNAと試験管内で作成した転移酵素mRNAをゼブラフィッシュ受精卵に微量注入し、非自律型Tol2が転移反応によって始原生殖細胞の染色体に組み込まれ、次世代に伝えられることを示した。この成功により、Tol2を用いた遺伝子導入法、挿入変異生成法の確立への道が切り拓かれた。また、脊椎動物由来のDNA型トランスポゾンの転移酵素を初めて同定した。 2、シュードタイプレトロウィルス挿入変異hagoromoは、ゼブラフィッシュ成魚の体表面のストライプパターン形成に異常を引き起こす。我々は、hagoromo変異の原因遺伝子の解析を行い、新規F-box/WD40リピート蛋白質をコードする遺伝子中へのプロウィルス挿入がhagoromo変異の原因であることを明らかにした。同じ頃、マウス指形成異常変異Dactylaplasiaの原因遺伝子がhagoromo遺伝子のorthologであることが明らかにされた。F-box/WD40リピート蛋白質は、ターゲット蛋白質をユビキチン化し蛋白質分解経路へ導くことが知られている。我々の結果は、新規F-box/WD40リピート蛋白質Hagoromoが関与する未知のターゲット分子のユビキチン化が、脊椎動物のパターン形成に重要であることを示している。さらに、ゼブラフィッシュストライプパターン形成と哺乳動物指パターン形成という一見無関係なパターン形成に共通の分子機構が存在する可能性を示唆している。
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