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葉緑体機能発現のシグマ因子を介する核支配調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 12025227
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関静岡県立大学

研究代表者

小林 裕和  静岡県立大学, 大学院・生活健康科学研究科, 助教授 (80170348)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードシグマ因子 / 葉緑体 / 光合成遺伝子 / シロイヌナズナ / プラスチド / RNAポリメラーゼ / ホロ酵素 / SIG
研究概要

葉緑体における光合成遺伝子の転写を司るplastid-encoded plastid RNAポリメラーゼ(PEP)は,そのコア酵素を構成するα,β,β',およびβ″サブユニットが葉緑体ゲノムにコードされており,転写される遺伝子のプロモーター特異性を支配していると考えられるシグマ(σ)因子が核ゲノムにコードされている.
シロイヌナズナ緑葉において機能しているσ因子のリン酸化などの修飾状況を解析するためには,緑葉細胞からσ因子を回収しなければならない.合成ペプチドを用いて作製したSIG1(遺伝子命名変更)特異的抗体は,遊離型SIG1の認識および回収には有効であった.しかしながら,緑葉細胞内において,σ因子は主としてPEPホロ酵素として存在すると考えられ,その回収にSIG1特異的抗体は不向きである.コア酵素を構成するa,β,およびβ″サブユニットのC末端約200アミノ酸をチオレドキシン融合タンパク質として,大腸菌において発現させた.また,同様の方法論により,各SIGを発現させ,ウサギを用いて抗体を作製した.さらに,緑葉細胞からσ因子を回収する手段として,ヒスチジンタグおよびV5エピトープタグの利用を検討した.
すべてのSIGsは,前駆体として合成され,葉緑体への取込みとともに,transitpeptideが切断され,機能する成熟体σ因子になると考えられる.シロイヌナズナ緑葉において高発現し,かつ葉緑体遺伝子転写開始活性の高いSIG1に注目した.SIG1特異的抗体の利用およびin vitro転写・翻訳系により作らせた^<35>S-標識SIG1前駆体を単離葉緑体に取込ませることにより,成熟体サイズを検討した.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Isono,K.,Satoh,K.,and Kobayashi,H.: "Molecular cloning of a cDNA encoding a novel Ca^<2+>-dependent nuclease of Arabidopsis that is similar to staphylococcal nuclease"Biochim.Biophys.Acta.. 1490. 267-272 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 清水正則,吉本光希,小林裕和: "葉緑体の転写調節:光合成機能発現制御機構"蛋白質核酸酵素. 45. 123-131 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 杉山達夫,仲本準,小林裕和: "光合成炭酸固定実験法:細胞から分子まで.「生物化学実験法シリーズ」"学会出版センター(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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