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核内レセプターと基本転写装置をつなぐコアクチベーターネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 12028219
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

西川 淳一  大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (90218131)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード核内レセプター / コアクチベーター / DT40
研究概要

ステロイドホルモン等の脂溶性生理活性物質はそれぞれの標的器官の細胞内に存在する特異的なレセプターを介して、その作用を発揮する。これらのレセプターは、それ自身がDNA結合性の転写調節因子であり、それぞれのリガンド刺激に応じて標的遺伝子の発現を転写レベルで調節する。ここ数年の研究により、これら核内レセプターのリガンド依存的な転写活性化には、コアクチベーターと呼ばれるタンパク質群が関わっていることが明らかとなってきた。これまでに、コアクチベーターと思われるタンパク質は多数クローニングされているが、細胞内に普遍的に存在するため、その機能の解析が難しかった。そこで、我々は、ニワトリBリンパ細胞株DT40の遺伝子ノックアウトの系を用い、ヒストンアセチル化酵素活性(HAT)を持つ3種のコアクチベーター(TIF2、SRC1、ACTR)のノックアウト細胞の作成を行い、その性状の解析を行った。
ノックアウト細胞の作成にニワトリ由来の細胞を使用するため、最初に、TIF2、SRC1、ACTRのニワトリホモログのクローニングを行った。これらのコアクチベーターは鳥類においても高度に保存されており、核内レセプターと相互作用する領域やHATドメインが存在することが分かった。このcDNA配列をもとにプライマーを設計し、ゲノムDNAをPCRにより増幅し、PASドメインをコードする領域を薬剤耐性遺伝子に置換した。こうして作成したノックアウトコンストラクトをDT40細胞に導入することにより、TIF2とACTRのノックアウト細胞及びTIF2とSRC-1のダブルノックアウト細胞株を樹立した。その結果、TIF2のノックアウトによりエストロゲンやグルココルチコイド等のステロイドホルモンによる転写活性化は大きく影響を受けるが、ビタミンAやDなどの非ステロイド系の情報伝達への影響は小さいこと、ACTRやSRC-1の核内レセプターの転写活性化に対する寄与は小さいこと等を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shigeki Arai: "Cloning and functional characterization of chicken p160 coactivator family members"Biochimica et Biophysica Acta. 1518. 7-18 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Susumu Itoh: "The transcriptional co-activator P/CAF potentiates TGF-β/Smad signaling"Nucleic Acids Research. 28. 4291-4298 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Jun-ichi Nishikawa: "Molecular cloning and functional characterization of a novel nuclear receptor, similar to an embryonic benzoate receptor BXR."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 277. 209-215 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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