研究課題/領域番号 |
12028238
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
川畑 正博 (財)癌研究会, 癌研究所・生化学部, 主任研究員 (60224838)
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研究分担者 |
井上 博文 (財)癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (70321635)
八木 健 (財)癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (10322637)
今村 健志 (財)癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (70264421)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Smad / TGF-β / BMP / Schnurri / DNAチップ |
研究概要 |
1、哺乳類のSmadでありBMPにより活性化されるSmad1はGCCGnCGC(GCCG box)に結合した。GCCG boxを繰り返し持つレポーターを作製したところ、このレポーターはBMPにより活性化された。さらに、その活性化は細胞株に依存せず、GCCGレポーターはBMPのシグナルを検出する有用な手段であると考えられた。 2、Smad6はBMPによりその発現が誘導される抑制型Smadであるが、その転写調節機構について解析した。Smad6の転写調節領域にGCに富むSmad結合部位を同定した。この部分を複数個有するレポーターを作製したところBMPによる活性化がみられた。以上より、この部分がBMPに反応するシスエレメントであると考えられた。 3、BMPにより活性化されるSmad1とTGF-βにより活性化されるSmad3とのキメラ分子を作製し、それぞれのDNAへの結合の特異性を決めている部分を同定した。 4、DppはショウジョウバエにおけるBMPのホモローグである。ショウジョウバエのSmadであるMadとDppのシグナルを伝えると考えられている転写因子SchnurriとがDpp依存的に結合することを見出し、SchnurriがMadの核内でのパートナーであることを示した。 5、HaCaT細胞はTGF-βによりその増殖が抑制される。DNA chipを用いて、HaCaT細胞でTGF-βにより発現が調節される遺伝子の同定を試みた。その結果、複数の発現が誘導あるいは抑制される遺伝子が見出された。TGF-βによる細胞増殖抑制に関しては、発現の誘導がみられたp21 cdk inhibitorの関与が推察された。
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