研究課題/領域番号 |
12029214
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30156195)
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研究分担者 |
木村 信也 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (70273703)
鍋島 建太郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60294120)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 減数分裂 / 分裂酵母 / サブトラクション / cDNAライブラリー / 機能性RNA |
研究概要 |
分裂酵母において窒素源枯渇で発現が誘導される遺伝子群をサブトラクション法を用いて、新たにクローニングした結果、RNAの機能の視点から種々の奇妙な現象が見つかってきた。まず減数分裂特異的に転写誘導される31種類のmeu(meiotic expression upregulated)遺伝子群の単離を行ったが、これらのうち幾つか(meu3+,meu11+,meu16+,meu19+,meu20+)の転写産物は著明なORFを持たずRNAとして機能していると思われた。さらに、これらの遺伝子産物ではpoly Aの付加位置に多彩なバリエーションが認められた。一方、5種のeta(enhanced transcript after nitrogen starvation)と名付けた遺伝子群では減数分裂特異的に同じ遺伝子領域から重複して多種類の両方向性mRNAが転写されており、そのうちの多くはやはり著明なORFを持たなかった。そのうちの一つを解析していくなかで、窒素源枯渇後にサイズと発現時期の異なる転写産物がいくつか発現している約5kbにわたるゲノム領域を見出した。ノーザン解析により、3種類の転写産物が互いに重なって発現していることが示唆された。それぞれの転写産物に相当するcDNAを減数分裂特異的なcDNAライブラリーよりクローニングし、配列を比較すると、これらのcDNAは予想通り、重なった領域を持っていた。この現象を我々は多重転写(multiplex transcription)と銘々し、これらの転写産物に相当するcDNAをplx(multiplex)と呼んだ。そのうちの一つであるplx1+遺伝子について破壊株を作成したところ、胞子に異常が観察された。このことから、plx1+は分裂酵母の胞子形成過程に機能していると考えられた。
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