研究課題/領域番号 |
12034220
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
上田 均 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教授 (60201349)
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研究分担者 |
広瀬 進 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (90022730)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 転写コアクチベーター / TBP / FTZ-F1 / 転写制御 / タンパク質間相互作用 / FTZ |
研究概要 |
MBF1と相互作用するTBPの領域を決めるため、GCN4機能特異的に転写活性能が低下するTBPの変異株をスクリーニングし、68QがLへと置換した変異TBPは、MBF1との相互作用能が低下することを見つけた。68Qの位置を既知のTBP立体構造に照らしあわせて考えると、TBPの中央部がMBF1との相互作用部位であり、TBPがDNAに結合した場合、MBFがTBPの上流側に結合すると推測された。 MBF1と相互作用するショウジョウバエ転写因子TDFの機能にMBF1がかかわるか調べるため、遺伝学的解析をおこなった。その結果、MBF1変異株はTDF変異株での気管と神経系形成異常をエンハンスすることが判明し、生体内でのTDFによる転写活性化にMBF1が関与することが強く示唆された。 リガンドが不明のオーファン型の核内レセプターであるFTZ-F1と体節形成遺伝子産物Fushi tarazu(FTZ)は、FTZ-F1のAF-2core領域およびFTZのLXXLL配列依存的に結合することから、哺乳動物で知られているリガンド依存的に核内レセプターに結合するp160family転写coactivatorと同様の相互作用様式を有していると考えられた。しかし、リガンド非依存的に相互作用すること、および、FTZがLXXLLモチーフ以外の部分でもFTZ-F1と相互作用する点でp160family転写coactivatorとは異なることが判明した。さらに、FTZは、FTZ-F1と特異的に相互作用し、この特異的相互作用にはLXXLLモチーフ以外の部位での相互作用が大きく寄与していることを明らかにした。以上のことから、FTZ-F1とFmの相互作用様式は、今まで知られていた核内レセプターとそのコアクチベーターとの相互作用とは異なる点もあるユニークなものであると考えられた。
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