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Tat蛋白によるクロマチン構造特異的なHIV遺伝子転写伸長機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12035210
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

水口 学  京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (60314259)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード転写 / クロマチン / HIV
研究概要

本研究では、「クロマチン構造をとるHIV遺伝子の転写開始・伸長過程がどのようにして調節され、ウイルスの増殖サイクルに結びつくか」を我々が開発した試験管内クロマチン再構成・転写系を用いて明らかにすることを目指す。これまでに以下のことを明らかにした:(1)転写活性化因子がHIV遺伝子転写調節領域に結合することにより誘導される局所的なクロマチン構造の破壊に、クロマチン再編成因子SWI/SNF複合体が必須である(原稿準備中)。(2)SWI/SNF複合体によるクロマチン構造の局所的破壊が近傍遺伝子の転写活性化を促す(原稿準備中)。(3)SWI/SNF複合体はHIV遺伝子の持つTat蛋白と協調的に、転写開始点およびその下流域のクロマチン構造を特異的に破壊する(原稿準備中)。(4)ヒストン・アセチル化酵素p300によるヒストン分子のアセチル化が、クロマチン上のHIV遺伝子の転写開始過程を選択的に促進する(原稿準備中)。(5)HIV-Tat蛋白は転写伸長因子pTEFbと協調的に、クロマチン構造特異的な転写伸長を促進する(原稿準備中)。以上の研究成果により、クロマチンにおけるHIV遺伝子転写調節には、少なくとも4種の因子(SWI/SNF複合体,Tat,pTEFb,p300)が積極的に関与していることが明かとなった。また、抗AIDS新薬としてのHIV遺伝子転写伸長阻害剤の新規スクリーニング法として、本実験系が応用可能であることを示した。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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