研究概要 |
情報テクノロジーの使用や学習の実態を見るなら,メディア・情報教育に関して重要なことは,ローカル・コミュニティにおけるインフォーマルな知識の共有やリソースへのアクセスを支援する方法やツールをデザインすることだということになるであろう.こうしたことから,本研究では,まず,大学のコミュニケーション・ツールや認知的道具のインタフェース・デザインのための専門教育のコースにおいて,情報テクノロジーの専門的使用に関するインフォーマルなコミュニケーションやリソースへのアクセスのあり方がどのようなものかを組織的に調査した.さらに,具体的にインタフェースをデザインするという活動中心のカリキュラムを編成し,また,専門的研究方法やメディア使用上のティップスを蓄積,共有を容易にする柔軟に書き換え可能なメーリング・リストおよびデータ・ベースをデザインした. 具体的には,主には,東京家政学院大学文学部情報デザインコースを研究サイトとして,以下のようなエスノグラフィーやビデオ分析の方法を用いて以下の調査,分析を行った. 1.情報テクノロジーの専門的使用に関するインフォーマルなコミュニケーションやリソースへのアクセスのあり方のエスノグラフィックな調査 2.認知的道具やそのインタフェース・デザイン活動の中での情報テクノロジーの知識や技術の入手,生産,共有の研究. 3.また,専門研究上の方法や情報テクノロジーに関するティップスを蓄積,共有を容易にする柔軟に書き換え可能なデータ・ベースやネットワークの使用のあり方を調査した.
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