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マルチメディア利用によるディベート能力育成のためのシステム構築と教授法の研究-「国境のない教室」で磨く情報発信力-

研究課題

研究課題/領域番号 12040201
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関北海道大学

研究代表者

西堀 ゆり  北海道大学, 言語文化部, 教授 (70109403)

研究分担者 山本 裕一  北海道大学, 情報メディア教育研究総合センター, 助手 (10240128)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード協調学習 / チャット / ディベート / 同期性言語活動 / 相互作用 / コラボレーション
研究概要

本研究は高度情報通信社会における国際的相互理解のための新しい対話能力を生み出す教授法とそれを可能にするシステム構築の研究を行った。情報通信メディアをリアルタイムで利用することによって、情報発信能力の基盤を作るライティング能力、特にディベート能力を培う教授法を開発した。
構築したシステム(Chat'n'Debate)は、JAVAを用いて、教室内外、あるいは国外に複数の討論グループを作り出し、英語によるリアルタイムの討論を行わせるものである。さらには、非同期の言語活動をも組み込み、情報発信能力を伸展させようと試みた。
本システムの稼動を授業時(北海道大学英語III)、及び国外との教室を結ぶ実験授業で行い、テスト及びアンケート調査で効果を測定した。実験授業は台湾Ocean UniversityのHoward Chen博士の英語クラスとの間で5回にわたって行われた。Chat'n'Debateは北海道大学のサーバで稼動しており、相手のクラスまたは個人がInternet Explorer 4.0以上を搭載しているパソコン環境にいるならば、地球上のどの地点であっても「国境のない教室」に参加することが可能である。
また、Chat'n'Debateにログを自動的に送信するシステムを組み込み、談話分析にも成果をあげた。集積したデータの分析により、collaborative discourseを明らかにする試みを行った。協調学習の場に置かれるならば、コミュニケーションの必要性が増え、学生達が言語を使用して目的を達成しようとする行動が見られ、外国語学習への高い動機付けを検証した。
本研究は同期性を利用した協調学習を進展させるシステム、Chat'n'Debate、を開発し、実際に国境を越えた協調学習への道を拓いた。インターネットを用いた広領域のコラボレーション(協調学習)によるコミュニケーション能力の育成は学生にとって満足度が高く、外国語学習の良い動機付けとなり、学習効果を高めることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 西堀ゆり,岡部成玄,山本裕一,黒崎大輔: "大学英語教育における情報発信と協調学習 -知識メディア・ツールが広げる可能性-"教育工学関連学協会連合第6回全国大会講演論文集. 第二分冊. 59-60 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 西堀ゆり,岡部成玄,山本裕一,黒崎大輔: "インテリジェント・パッドによる広域コラボレーション -単独発信から連携発信へ-"平成12年度情報処理教育研究集会講演論文集. 337-340 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Nishihori,Y.,Okabe,S.,Yamamoto,Y.& D.Kurosaki: "Chat'n'Debate : Computer Supported Collaboration in Language Learning"Intelligent Systems and Applications(ISA'2000). Vol.2. 677-683 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 西堀ゆり,岡部成玄,山本裕一,黒崎大輔: "インターネットが磨くコミュニケーション能力-外国語教育システムとしてのChat'n'Debate"教育システム情報学会誌. Vol.17,No.4. 550-554 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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