研究分担者 |
足立 美比古 東北大学, 言語文化部, 教授 (70014800)
関内 隆 東北大学, 大学教育研究センター, 教授 (50125473)
静谷 啓樹 東北大学, 情報処理教育センター, 教授 (50196383)
前田 和茂 東北大学, 理学研究科, 助教授 (20125652)
佐藤 勢紀子 東北大学, 留学生センター, 助教授 (20205925)
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研究概要 |
教員が独自性の高い内容を展開する高等教育において,各教員が受講学生に提供するために独自に整理した情報をマルチメディアに適した形式に整える作業は極めて煩雑で,多くの教員にとっては,有意義なことは理解しても自ら実行することを躊躇させる大きな障壁となっている。本研究では、音声や動画などの資料も取り扱うことができ,収容可能な情報量に比較して安価なメディアであるCD-ROMをとりあげ,授業でも利用可能で,予習・復習に有用な資料(音声,画像を含む)を簡単に,しかも同時に複数CD-ROM化し得る「マルチメディア教材オーサリングシステム」を構築した。CD-ROM化による教材制作の問題点を探るため、研究代表者並びに分担者が、それぞれの担当科目での利用を前提に作成を試み、有効であるとの結論に至った。英文のホームページを作成させ、結果をCD-ROM化したリポートとして提出させて、これを資料として「英語表現」の授業を展開する試みが行われた。留学生向けの「日本語」の授業用CD-ROM化教材は、文字や文章より、画像や音声を必要とする部分で作成した方が良いとの判断のもとで、静止画、動画、音声によって、留学生が遭遇しがちな異文化間のコミュニケーション上の典型的事例をとりあげることが試みられた。物理学や化学においては、特に実験経験の少ない学生にとって、CD-ROMにより微妙な実験操作説明やリポート作成に有用なデータが提供されることは、実験への興味と実験結果の解析など教育上有効であった。
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