研究課題/領域番号 |
12040205
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
竹蓋 幸生 千葉大学, 名誉教授 (40009030)
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研究分担者 |
水光 雅則 京都大学, 総合人間学部, 教授 (20091192)
土肥 充 千葉大学, 外国語センター, 助教授 (00323428)
高橋 秀夫 千葉大学, 外国語センター, 助教授 (30226873)
竹蓋 順子 文京学院短期大学, 専任講師 (00352740)
水町 伊佐男 広島大学, 教育学部, 教授 (50056199)
田中 慎 千葉大学, 外国語センター, 助教授 (50236593)
西垣 知佳子 千葉大学, 教育学部, 助教授 (70265354)
大木 充 京都大学, 総合人間学部, 教授 (60129947)
大塚 達雄 千葉大学, 教育学部, 教授 (00065476)
村田 年 千葉大学, 外国語センター, 教授 (20042624)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
138,700千円 (直接経費: 138,700千円)
2002年度: 31,200千円 (直接経費: 31,200千円)
2001年度: 52,500千円 (直接経費: 52,500千円)
2000年度: 55,000千円 (直接経費: 55,000千円)
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キーワード | 外国語教育 / 三ラウンド・システム / CALL / 聴解力 / 英語 / 独語 / 仏語 / 日本語 / コースウェア / CD-ROM教材 / マルチメディア / 英語コミュニケーション / CD-ROM / 総合力 |
研究概要 |
顕著な教育効果が期待できる教育方法の一つとして、CALLはすでに1960年代から外国語教師の間で知られていた。しかし、いわゆるLLと呼ばれる教育機器がそうであったように、CALLも長い間その期待に応えられる教育効果を示すことができなかった。それは、どちらも「教材の提示システム」としては素晴らしい可能性を持っていながら、妥当な「教材がない」からだと言われてきた。しかし教材不足の原因をさらに探っていくと、聴解力を中心とした基礎力及び総合力の教育法に関する「理論の不在」が原因であることが明らかとなった。我々はこの問題点を直視し、まずCALL教材の制作にも活用できる、「三ラウンド・システム」という緻密な指導理論を独自に開発した。特定領域研究の計画研究として行われた我々の研究はこの理論をベースにCALL教材を高度化し、外国語によるコミュニケーション能力の真に効果的な養成を可能にすることを目指したものである。本研究は、英語、独語、仏語、日本語の4言語グループでそれぞれのニーズに応じたCALL教材の高度化の研究を行ったが、開発された教材は、実験的試用の結果、どのグループのものも学習者、教師に好評であったと報告されている。英語グループは高度化された複数のCD-ROM教材を大学の通常の英語授業で約5ヶ月間試用し、学習効果を客観的な外部テストであるTOEICで測定した。その結果、上位群で大きなスコアの上昇が見られ、教材を試用しなかったクラスの成績との有意差も認められた。英語教材はすでに東京大学、京都大学をはじめ23大学での通常の授業への導入が予定されている。また日本語グループは国際学会での報告でも高く評価されたと聞いており、日本語教材は現在、米国、台湾を含め、5カ国で実験的試用が計画され、独語教材も北海道大学、都立大学、九州大学、立命館大学での導入が予定されている。
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