研究課題/領域番号 |
12040219
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
伊東 幸宏 静岡大学, 情報学部, 教授 (20193526)
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研究分担者 |
小西 達裕 静岡大学, 情報学部, 助教授 (30234800)
近藤 真 静岡大学, 情報学部, 助教授 (30225627)
中谷 広正 静岡大学, 情報学部, 教授 (80109131)
伊藤 敏彦 静岡大学, 情報学部, 助手 (20313926)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 対話訓練 / 自然言語処理 / 文脈処理 / 意味表現 / 対話制御 / 日本語教育 |
研究概要 |
1)入力文の意味解釈能力の向上に関する検討 1-1)対話訓練に効果的な協調的タスクを設定し、取り扱う必要がある概念・語彙・文体について事例分析を行った。 1-2)同義表現の吸収、文意の文脈への位置付け、文意の統合(蓄積)を可能にする意味表現方法を開発した。この意味表現方法は以下のような特色を持つ。 ・表層の依存構造によらず、一定の表現形式で意味が表現可能 ・意味内容毎に、それを位置付ける場所が決まっている 2)対話訓練を指向した対話制御に関する検討 2.1)協調的タスクのためのプランニング手法を開発し、特に1-1)で設定したタスクについて知識の設計を行った。 2-2)タスクに対する学習者の発話の有効性を踏まえてシステムが取るべき教育行動を、対話戦略として実装した。 3)タスク設定に関する検討:学習目標を効果的に達成する上で適したタスクを自動設定する手法を開発することをめざし、特に今年度は、学習者に与えるタスクと、それにより学習される事項の関係を整理した。 4)試作システムの構築:以上の成果を踏まえて、ホテル検索を中心とした対話をテストベッドにした日本語対話システムを構築した。現状では、対話範囲をホテル検索や観光名所案内等に限定した上で、「ホテルを探して下さい」・「名古屋テレビ塔はどこにありますか」等の、文法に則った正しい文の入力を受け付けることが可能である。この入力の中には「依頼」や「動詞のて形」、「他動詞と目的語」、「存在」等の学習項目を含んでおり、現状でもある程度の学習項目を含む表現を取り扱うことができる。
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