研究分担者 |
平山 昌樹 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 助教授 (70250701)
小谷 光司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20250699)
坪内 和夫 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (30006283)
三浦 道子 広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (70291482)
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配分額 *注記 |
310,000千円 (直接経費: 310,000千円)
2002年度: 105,600千円 (直接経費: 105,600千円)
2001年度: 104,400千円 (直接経費: 104,400千円)
2000年度: 100,000千円 (直接経費: 100,000千円)
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研究概要 |
画像情報の高効率瞬時圧縮実現に向けて,文字と自然画像が混在する画像コンテンツに対して画像品質の劣化を抑制できるベクトル量子化技術に基づく静止画像圧縮アルゴリズムを開発した。ベクトル量子化に基づく静止画像圧縮に,画像ブロックの個々のテクスチャに基づいて解像度を適応的に変化させる「適応解像度処理」,DPCM,LZSSの可逆圧縮手法を効率的に組み合せることにより,画質の著しい劣化を招くことなく効率的に画像圧縮を行えるアルゴリズムを開発した。この静止画圧縮アルゴリズムは,文字と自然画が混在した画像に対して,JPEG及びJPEG2000アルゴリズムを5〜40dB上回る実用的な画質を得ることに成功した。また,開発したアルゴリズムを実時間で処理する専用プロセッサを設計・試作し,テストボード上に実装してその動作を確認した。さらに,今回開発したVQ静止画像圧縮技術及びワイヤレスネットワーク技術を用いることにより,実用レベルの「ワイヤレスネットワークデータプロジェクタ」を逸早く平成14年6月に製品化した。 瞬時画像認識技術実現に向けて,ベクトル量子化コードブックヒストグラム法による顔画像認識の原理的考察に基づき,より簡便な処理により高信頼性の特徴量抽出を実現する隣接画素差分量子化ヒストグラム法を開発し,従来と同等以上の95.7%という認識率を維持しながら,認識時間を31msecまで短縮した。ビデオレートでの瞬時顔画像認識が初めて可能となった。 超高速瞬時処理システムLSIの高信頼設計を実現するために,テクノロジーばらつきを回路を用いて見積もる方法を開発した。トランジスタレベルの高精度モデリング技術により,チップ内とチップ間のばらつきを独立に抽出できることがわかった。
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