研究課題/領域番号 |
12045206
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
橋本 勝 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (40212138)
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研究分担者 |
石田 幸子 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (80003515)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | プラナリア / 脳再生 / 化学的探索 / リュウキュウナミウズムシ / バイオアッセイ / 脳再生抑制物質 / 脳再生促進物質 |
研究概要 |
プラナリアは淡水及び海水に生息する扁形動物で、M.エッシャーのだまし絵でも知られるように、個体中央部での横切断すると、前横切片虫、後横切片虫の両者とも再生し、最終的に2個の完全個体となる。再生物質に関する研究はこれまでに、T.H.Morganをはじめ、多くの生物学者によってなされてきたが、いずれも不確定な要因が残されており、関連物質の探索は意味深い考えられる。 以上の事から本研究に着手した。まず、プラナリアの飼育条件について検討した。用いた材料は分裂のみで増殖し得るリュウキュウナミウズムシOH株を用いていたが、飼育個体数は飼育条件を変化させても指数的に増大するという予想に反し、一次関数的にしか増えないと言う事実に遭遇した、以前より生物学者により社会性ホルモンが存在し個体数を支配していると指摘されていたが、今回の観察では共食いが主な理由であると判断した。条件検討を行なっている過程で飼育個体数を数千匹にすることが出来たので、次に脳再生関連物質の探索アッセイ系の開発も開始した。さまざまな条件を検討した結果、脳再生促進物質を示唆する結果を得ることには成功していないものの、脳再生抑制物質の可能性を示唆する実験結果を得た。 すなわち、脳部のホモジナートを含む飼育液で脳を持たない後切片虫の再生を観察したところ、再生芽も小さく脳の再生も非常に遅い事が判明した。現在、濃度との関係、材料と接触させる時間の関係についても再現性が確認できるかを検討している。
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