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発がんプロモーションのメカニズム解明のための鍵化合物の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12045241
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関京都大学

研究代表者

入江 一浩  京都大学, 農学研究科, 助教授 (00168535)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードホルボールエステル / プロテインキナーゼC / 発がんプロモーター / インドラクタム / システインリッチドメイン
研究概要

発がんプロモーターのターゲットは、細胞内情報伝達の鍵酵素であるプロテインキナーゼC(PKC)と考えられている。しかし、PKCを活性化する化合物がすべて発がんプロモーションを引き起こすわけではなく、PKCの活性化だけでは発がんプロモーションを説明できない。本研究者は、PKCが多くのアイソザイムよりなり、それぞれに複数の発がんプロモーター結合部位(ClA、ClBドメイン)が存在することがその大きな理由と考えている。本研究の目的は、天然発がんプロモーターをリードとして、PKCアイソザイムあるいはあるアイソザイムの特定のClドメイン選択的な薬剤を開発することにある。
本研究者らは最近、全PKCアイソザイム(PKCα,β,γ,δ,ε,η,θ)のClAおよびClBを個別に化学合成し、これらのホルボールエステル(PDBu)に対する解離定数を正確に決定することに成功した。そこで、これらのペプチドライブラリーと[^3H]PDBuを用いた結合阻害試験によって、いくつかの天然発がんプロモーターの全PKCアイソザイムClドメインに対する結合定数(K_i)を測定した。その結果、インドールアルカロイド系の発がんプロモーターであるインドラクタムVが、novel PKC(δ,ε,η,θ)のClBドメインに選択的に結合することを見いだした。
さらに、インドラクタムVのチオアミド誘導体を合成したところ、2はカルシウム依存性のconventional PKC(α,β,γ)に対して1と同様の結合活性を示したが、novcl PKC(δ,ε,η,θ)に対する結合能は約10倍弱かった。本結果は、novcl PKCがconventional PKCと比べて1のアミドカルボニル基を強く認識していることを示唆している。本知見は、PKCアイソザイム選択的な薬剤開発を行う上で、有用な指針となる。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazuhiro Irie: "Selective binding of tumor promoters to the novel PKC ClB domains"Peptide Science 2000. (印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Yu Nakagawa: "Synthesis and PKC isozyme surrogate binding of indothiolactam-V, a new thioamide analogue of tumor promoting indolactam-V"Bioorg.Med.Chem.Lett.. 10・18. 2087-2090 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuhiro Irie: "Synthesis and tumor-promoting activities of 12-epi-phorbol-12,13-dibutyrate"Biosci,Biotechnol.Biochem.. 64・11. 2429-2436 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 中川優: "発がんプロモーターのnPKC ClBドメインへの選択的結合"バイオサイエンスとインダストリー. 58・8. 570-571 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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