研究課題/領域番号 |
12045266
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | (社)北里研究所 |
研究代表者 |
林 正彦 社団法人北里研究所, 基礎研究所, 室長 (20164965)
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研究分担者 |
深海 明子 北里研究所, 基礎研究所, 研究員 (60300745)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 多剤耐性 / 耐性克服 / [^3H]-azidopine / PR-69 / P388 / VCR / KB / VJ300 / photolabeling / [^3H]-VCR |
研究概要 |
抗癌剤を癌患者に投与すると、生体内において抗癌剤に対し耐性を獲得した腫瘍の出現が確認されている。薬剤耐性腫瘍の出現は癌の化学療法において大きな障害となっているため耐性機構の阻害物質は癌の化学療法に役立つものと考えられる。本研究ではacyl-CoA:cholesterol acyltransferase阻害物質として合成されたpyripyropene誘導体PR-69に耐性克服作用を見いだしたのでその作用機構について検討を行った。薬剤感受性細胞(P388/S、KB/S)及び耐性細胞(P388/ADR、P388/VCR、KB/VJ300)においてPR-69の効果を検討した。PR-69を[^3H]vincristine(VCR)とともに添加し細胞内の[^3H]VCR蓄積を経時的に測定した。さらにKB及びP388細胞の膜分画を調製し、[^3H]-azidopineによるP糖蛋白質のphotolabelingに対するPR-69の効果をSDS-PAGEを用いて検討した。PR-69の単独では細胞毒性を示さないが、vincristine又はadriamycinとの併用により薬剤耐性細胞の抗癌剤に対する感受性の増加が認められた。細胞内[^3H]VCRの蓄積に対するPR-69の効果を検討した結果、細胞内の[^3H]VCRの放射活性はPR-69添加により濃度および時間依存的に増加した。KBおよびP388細胞の膜分画を調製し、[^3H]-azidopineによるP糖蛋白質のphotolabelingに対するPR-69の効果をSDS-PAGEを用いて検討した結果、KB/VJ300およびP388/ADR細胞の膜分画には[^3H]azidopineによってphotolabelingされたP糖蛋白質が観察されたが、PR-69添加によりP糖蛋白質のphoto-labelingは顕著に阻害された。これらの結果からPR-69はP糖蛋白質を阻害し、KBおよびP388細胞の薬剤耐性を克服するものと考えられる。
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