研究課題/領域番号 |
12048212
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 勝重 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80291342)
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研究分担者 |
佐藤 容子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70251501)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | はたらき蜂 / 脳摘出標本 / 膜電位感受性色素 / 光学的計測法 / イメージング |
研究概要 |
はたらき蜂の求餌行動において、中枢神経系では嗅覚系と視覚系からの情報が統合処理されていることが知られている。本研究は膜電位感受性色素を用いた「ニュ-ロン活動の光学的多領域同時計測法」をはたらき蜂の中枢神経系に適用し、嗅覚情報と視覚情報が、どのような機構で統合処理されているのかを時空間的にダイナミックに解析し、はたらき蜂脳の機能マッピングを行うことを目的に企画された。今年度は以下のような成果が得られた。 1)脳摘出標本とsemi-in-vivo標本の作成:まずはじめに、吸光測定用の標本の作成を行った。脳摘出標本では、はたらき蜂(Apis Mellifera)を冷却麻酔し頭部を離断、実体顕微鏡下で頭部を覆う諸組織を丁寧に剥離除去し、antennal nerveをつけたまま脳全体を摘出した。semi-in-vivo標本では、はたらき蜂(Apis Mellifera)を冷却麻酔後、waxで体を金属製の小さなチューブに固定し、ウレタンで麻酔して、antenna基部から頭部を覆う諸組織を剥離除去し、最後にantennaをつけたまま頭部を離断した。作成した標本は、光透過性で、吸光測定に応用可能であった。 2)膜電位感受性色素による染色法の検討:膜電位感受性色素による染色法として、oxonol系吸光色素NK3630 (RH482)を用い、染色法、染色時間、色素の濃度について検討した。染色法として脳摘出標本の場合、まずsemi-in-vivo標本を作成し体をつけた状態で染色した後に脳を摘出する方が標本の活性を保持でき、染色法として優れていることが分かった。また、染色条件を検討したところ、色素の濃度0.5mg/ml、染色時間30分で十分に染色できた。 3)蜂脳からの光学シグナルの検出:上記の方法により染色した蜂脳で、antennal nerveの電気刺激により、antennal lobeから活動電位およびシナプス後電位に対応する光学シグナルを検出することに成功した。
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