• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

蛋白性蛍光センサープローブによるショウジョウバエ脳の情報処理経路の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12048227
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

中井 淳一  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80237198)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードGFP / ショウジョウバエ / カルシウム / バイオセンサー
研究概要

本研究はGreen Fluorescent Protein(GFP)を用いてカルシウムイオンを持つプローブを開発し、ショウジョウバエの脳に発現させて臭覚系および味覚系の神経回路の同定とその情報処理の過程を明らかにすることを目標とする。
GFPにカルモジュリンとそれに結合するミオシン軽鎖キナーゼのM13配列をfusionさせることによりカルシウムイオンに対する蛋白性蛍光プローブの作成を行った。このプローブは1波長励起(489nm)1波長測光(509nm)のプローブであり、その蛍光変化量が最大で4.5と大きいため、この遺伝子を筋肉細胞に発現させたとき顕微鏡を通して肉眼的にもその蛍光の変化を観察できるほどであった。このプローブに関して特許を申請した。
G-CaMPには温度感受性があるため、培養細胞に発現させ37度で培養したとき蛍光団を形成できないという問題があった。この点を改良するために蛋白質のfoldingを安定化することが知られている点突然変異をG-CaMPに導入して新たにG-CaMP1.6を作成した。G-CaMP1.6は残念ながら37度では蛍光団を形成できなかったが、28度で蛍光団を形成しモル吸光係数、量子収率ともにG-CaMPより大きな値を示した。その結果G-CaMP1.6はG-CaMPに比較して約40倍明るいことが明らかとなった。またG-CaMP1.6は蛍光団を形成する速さが速く、その時定数は約22分で、G-CaMPの時定数に比べて約3倍速くなっていた。G-CaMP1.6のKdは146nM,Hill係数は3.8,最大蛍光変化量は4.9であった。現在G-CaMPおよびG-CaMP1.6をショウジョウバエ等の動物に発現させin vivoでの測定を行いつつある。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Proenza C, O'Brien J, Nakai J, Mukherjee S, Allen PD, Beam KG.: "Identification of a region of RyR1 that participates in allosteric coupling with the alpha(1S)(Ca(V)1.1)II・III loop"J. Biol. Chem.. 277. 6530-6535 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Nakai,J.: "A high signal-to-noise Ca^<2+> probe composed of a single green fluorescent protein."Nat.Biotechol.. 19. 137-141 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi