• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

脳原基移植による鳥類キメラを用いた脳と行動の性分化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12050218
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

浜崎 浩子  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (00211483)

研究分担者 前川 文彦  日本学術振興会, 特別研究員
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2000年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード性分化 / 鳥類胚 / 脳原基移植 / 性分光
研究概要

本研究は、胚時期の脳原基の移植を鳥類の雌雄胚間で行い、性特異的な脳神経核の形態や行動の性分化が脳によりどこまで行われるのかを調べることを目的としている。
艀卵開始後1.5日目の発生段階の合った二つのニワトリ胚を用いて、脳原基の入れ換え移植を行っている。移植範囲としては、(1)脳全体、(2)前脳内側部と後方部全域、(3)前脳のみ、(4)前脳と間脳部、とした。その結果、艀化したキメラのうち、(1)が2羽、(2)が1羽、(3)が7羽、(4)が1羽の計11羽が成育し、性成熟を迎えている。これらのキメラの血液中のステロイドホルモンや脳下垂体ホルモンの濃度を測定するために、血液の採取を行っている。また、雌雄で差があることが知られている、オープンフィ-ルドでの行動量、行動様式、性行動について解析を始めている。
染色体上の雌雄の判定についてクロモヘリカーゼ(CHD)遺伝子を用いて判定する方法を確立した。このCHD遺伝子は、鳥類の性染色体であるZとW染色体上にわずかな塩基配列の違いをもって存在するので、その塩基配列を利用して設計したプライマーを用いたPCRにより、ゲノムDNAを材料にして、雄型のZZと雌型のZWを判定することができた。この方法を用いてキメラのドナー由来の組織からゲノムDNAを精製し、雌雄を判定する予定である。
さらにキメラの解析には、組織学的解析を予定しているが、そのための基本的知見を得るために正常脳の雌雄差について検討した。その結果、ニワトリにおいてはすでに艀化後1日の雛において脳の雌雄差がみられて、脳重量が雄の方が大きいこと、さらにNucleus commissurae pallii (nCPA)や内側視索前野(POM)の体積が雌に比べて雄の方が大きいことが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Maekawa, F.: "Sex difference of preoptic area in day-old chick and Japanese quail chick"Soc.Neurosci.Abstr.. 31. 696.8 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi