研究課題/領域番号 |
12051222
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木梨 達雄 京都大学, 医学研究科, 教授 (30202039)
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研究分担者 |
前田 明人 京都大学, 医学研究科, 助手 (50298882)
片桐 晃子 京都大学, 医学研究科, 講師 (00322157)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | インテグリン / LFA-1 / JCAM-1 / IL-2 / Rap1 / APC / SDF-1 / SLC |
研究概要 |
1 LFA-1によるT細胞と抗原提示細胞の接着形成メカニズとT細胞の活性化 T細胞としてHEL抗原特異的3A9またはOVA特異的T細胞クローンを用い、抗原特異的におこるT細胞とAPC接着の形成とT細胞活性化のシステムを確立した。T-APC接着はLFA-1/ICAM-1依存的であり、抗原によるTCRからの刺激依存性に起る。またIL-2の産生はLFA-1/ICAM-1によるT-APC接着が必要であった。LFA-1の接着性上昇はRap1依存的である。Rap1の活性化を阻害すると、T-APC接着やIL-2の産生は著しく阻害されたが、抗体によるTCRとCD28架橋ではIL-2産生は正常に起った。またRap1にGFPを付けT細胞に導入したところRap1-GFPはT-APC接着面に集積した。T細胞にRap1を導入してRap1の活性化を増強するとT-APC接着の増強、TCRのdown-regulationの亢進が起り、IL-2の産生が早期に起ってくる。しかし18時間後にFas/FasLによるapoptosisに陥るというactivation-induced cell deathを引き起こした。以上の結果よりRap1はLFA-1/ICAM-1によるT-APCの接着を調節することによりT細胞活性化の大きな影響を与えることが明らかになった。 2 ケモタキシスにおけるLFA-1の接着性調節 ケモカイン刺激(SDF-1,SLC)によるICAM-1上での細胞移動を経時的ビデオ撮影する系を確立した。リンパ球系細胞株にGFPをつけたLFA-1を導入し、細胞移動に伴い、LFA-1がゴルジ体周辺、leading edgeに分布することが分かった。また活性化型Rap1V12を導入すると細胞接着だけでなく、細胞移動も亢進することがわかり、そのメカニズムについて解析中である。
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