研究課題/領域番号 |
12051223
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
横田 義史 福井医科大学, 医学部, 教授 (50222386)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 分化抑制因子 / Id2 / NK細胞 / 細胞分化 / 転写因子 / Th2反応 / bHLH転写因子 |
研究概要 |
分化抑制因子Id2はbHLH型転写因子の機能阻害因子であり、細胞分化を阻害する活性と細胞増殖促進作用を合わせ持つ。本研究の目的はId2欠損マウスにみられるNK細胞およびT細胞亜集団の発生分化過程の病態を検討し、その原因を明らかにすることにある。本研究により以下の事が明らかになった。 1)Id2欠損マウスでは胎仔胸腺中にNK細胞がほとんど存在しない。胎仔胸腺細胞のCD3-CD4-CD8-細胞の中で、CD44+CD25+CD122+の細胞集団はNK細胞の前駆細胞を選択的に含むが、Id2欠損マウスではこの細胞集団が欠落している。胎仔胸腺器官培養法を用いた単一細胞レベルでの解析では、Id2欠損マウスの胎仔胸腺細胞にはNK細胞の前駆細胞が全く存在せず、T細胞の前駆細胞しか検出できない。また、Id2の発現はNK細胞の前駆細胞活性のみられる細胞分画に特異的に検出される。以上のことから、Id2は胎仔胸腺細胞に存在するT/NK共通前駆細胞の段階でのNK細胞への運命決定に極めて重要な役割を果たしていることが明らかになった。 2)Id2欠損マウスではTh2反応優位であり、脾臓におけるTh2細胞の増加と、IgG1とIgEの血中レベルの亢進をみる。脾臓における種々のサイトカインの発現を検討すると、INFgやIL-12の低下とIL-4などの増加を示す。しかし、CD4+ナイーヴT細胞を単離し、Th1あるいはTh2細胞への分化誘導を行うと、野生型マウスのものと同様な分化能を示し、CD4+のT細胞自体の分化障害はみられない。現在、詳細は確定できていないが、Id2欠損マウスでは脾臓における何らかの環境要因によってTh2反応優位となっているものと考えられる。
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