研究課題/領域番号 |
12051226
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 大美 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70116094)
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研究分担者 |
朴 曽夾 大阪大学, 医学系研究科, 日本学術振興会特別研究員
戸村 道夫 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30314321)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | T cell receptor / CD 28 / costimulation / raft / cell-cell interaction / Antigen-presenting cell / rho family GTPase |
研究概要 |
我々は昨年、種々の副刺激分子がraftに存在することと、それらの分子に対する抗体と抗CD3抗体の共架橋によりTCR signalingに重要なraftとTCRの集合が促進され、TCRシグナルが増強することを見い出し、これが副刺激のメカニズムであることを示した。一方、CD28はraftに存在しないにもかかわらず、raftを集合させることが分かった。T細胞表面分子はAPCとの結合時に接着面に移動し、この移動にCD28シグナルが関与することが報告されている。そこで、CD28がT-APC接着およびraftの凝集に与えるシグナルを解析し次の成果を得た。(1)抗原特異的なT-APC結合の接着面にraftの凝集が、同時にCD3、CD4、LAT、CD28、Rac、PKCθ、F-actin等の凝集が共焦点レーザー顕微鏡により観察された。(2)抗原特異的なT-APC結合は、抗CD80/86抗体又はRho family GTPase阻害剤であるC.difficle Toxin Bによって阻害され、逆にCD28分子の刺激によって増強された。さらに、(3)抗CD80/86抗体、又はC.difficle Toxin Bによって細胞接着の抑制と共に、各分子及びraftの凝集が阻害された。(4)PAKのGTP結合部位を導入し、内在性のRho family GTPaseの活性を抑制させると、raftの凝集及び膜分子の集合が抑制された。以上より、T-APC接着およびraftの凝集には、CD28由来シグナルが必須であり、Rac、PAKの活性化に基づくことが示唆された。
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