研究課題/領域番号 |
12051228
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小杉 厚 大阪大学, 医学部, 助教授 (90186685)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | T細胞 / TCRシグナル伝達 / Lipid Raft / Lck / Fyn / Cbp |
研究概要 |
T細胞に発現するsrc型チロシンキナーゼ、Lck及びFynは転写後脂質修飾を受け、この脂質修飾によって脂質マイクロドメイン(Lipid Raft)に局在することが知られている。研究代表者は数年前よりRaftに注目し、Raftは効率のよいTCRシグナル伝達を誘導するためのcompartmentとなっていることを報告してきた。本研究では、T細胞のRaftに局在するsrc型チロシンキナーゼの機能をさらに詳細に解析した。 Lckは通常の細胞膜にもRaftにも存在するが、この異なった場所に局在するLckの機能的差異は不明である。そこで、通常膜に存在するLckとRaftに存在するLckではどちらがキナーゼ活性が強いのかを検討した。その結果、Lck分子そのものは圧倒的にRaftに多いにもかかわらず、Lckのキナーゼ活性は大部分Raft以外の通常膜に検出された。一方、Fynのキナーゼ活性はLckとは対照的にほとんどRaftに検出されることが判明した。最近、src型チロシンキナーゼの活性を抑制するキナーゼ・Cskと結合するアダプター分子・Cbpが同定され、これがRaftに局在することが報告された。本研究の結果から、RaftのCbpをリン酸化しているのはFynであることが示唆される。この可能性を検証するために、FynノックアウトマウスにおいてCbpがリン酸化されているかどうかを検討した。その結果、予想通りFynノックアウトマウスのT細胞ではCbpのリン酸化が著明に抑制されていることが明らかとなった。Fynによってリン酸化されたCbpは、一定量のCskをRaftに移動させ、このCskの働きによってRaftでのLckの働きを抑制し、刺激前のT細胞にシグナルが入るのを防いでいるものと考えられた。
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