研究課題/領域番号 |
12051231
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松本 満 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (60221595)
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研究分担者 |
内田 大亮 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 非常勤研究員
三谷 匡 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (10322265)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | リンホトキシン / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / 濾胞樹状細胞 / 骨髄移植 |
研究概要 |
リンホトキシンノックアウトマウスを用いた研究から、私達はリンホトキシンが濾胞樹状細胞(FDC)の構築を誘導する作用をもったユニークなサイトカインであることを明らかにしてきた。しかしながら、リンホトキシン非存在下でFDCがどのような存在様式をとっているか、あるいはFDC前駆細胞がリンホトキシンのシグナルを受けた時、一体どのようにしてFDC clusterという高次構築をとるかという点が不明である。この問題を研究するため、FDCを蛍光物質GFPにより標識し、リンホトキシン受容体を介するシグナル伝達を遮断した場合にFDCの消長を追跡できる実験系の開発を試みた。すなわち、リンホトキシンのシグナル伝達が生体内でのFDC cluster構築をどのようにコントロールするかについての研究を以下の方法により計画した。 1)FDCで強く発現されている補体レセプターの遺伝子プロモーターにGFPを連結した導入遺伝子を構築し、トランスジェニックマウスを作製する。 2)B細胞からのGFP発現を消去するため、正常マウスからの骨髄移植を併用し、FDC特異的にGFPを発現するトランスジェニックマウスを樹立する。 3)このようなマウスにリンホトキシン受容体-IgG融合蛋白を投与してリンホトキシンの作用を遮断し、経時的にマウス脾臓のGFP発現様式を観察して、FDCの消長をモニターする。 現在、トランスジェニックマウスの樹立作業を行なっており、目的とするマウスの取得とともに、2)以下の解析実験に着手したい。 FDCは液性免疫の成立に重要なはたらきをもつが、同時にHIVウイルスのreservoirとしての役割も指摘されており、FDCがリンホトキシンに依存して存在形態を変化させるメカニズムを詳細に解析することは、免疫システムの構築機構を明らかにするのみならず、臨床免疫学の観点からも意義深いものと思われる。
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