研究課題/領域番号 |
12051237
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
久保 允人 東京理科大学, 生命科学研究所, 助教授 (40277281)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | T細胞機能分化 / Th1 / Th2 / サイトカインシグナル / SOCS / IL-4 |
研究概要 |
分化誘導時におけるサイトカインの存在はTh1およびTh2への機能分化において非常に重要な働きを持っていることが証明されている。ナイーブT細胞がTh2へと分化していくためには、IL-4レセプターシグナル伝達系により、転写因子STAT6が活性化される必要がある。このIL-4シグナルはTh2細胞では機能していたが、Th1細胞ではSTAT6の活性化が起こりにくい状態にあり、レセプターが発現されているにも関わらず、IL-4シグナル伝達系が抑制的に調節されていた。そこで我々は、Th1ではα鎖に会合してJak1の会合を障害している分子の存在を想定し解析を行った結果、サイトカインシグナル伝達系を抑制的に調節するファミリー分子として同定されたsuppressor of cytokine signaling(SOCS)分子の一つSOCS-5が会合することを見いだした。そのSOCS-5の発現はTh1特異的に認められ、その発現パターンの違いはT細胞機能分化が決定される初期段階で起こっていた。さらにこのSOCS-5が実際にIL-4シグナル伝達を特異的に抑制するか否かを解析する為、IL-4依存的に起こるSTAT6の活性化をモニターしうるレポーター遺伝子をT細胞株にSOCS-5遺伝子とともに発現させ、SOCS-5分子のIL-4シグナル伝達系への働きを解析した。T細胞株におけるIL-4依存的に起こるSTAT6の活性化は、SOCS-5分子の発現によりほぼ完全に抑制された。一方、SOCS-5分子の発現はIL-2依存的に起こるSTAT5の活性化には全く影響を及ぼさないことから、SOCS-5は特異的にIL-4シグナルを抑制する分子であることが明らかとなった。このことから、SOCS-5がT細胞機能分化に関与し、この分子の存在が分化の方向性を決定する上で非常に重要な働きを持つ可能性が考えられた。
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