研究課題/領域番号 |
12051239
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
黒崎 知博 関西医科大学, 医学部, 教授 (50178125)
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研究分担者 |
阪口 薫雄 熊本大学, 医学部, 教授 (70192086)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
78,300千円 (直接経費: 78,300千円)
2002年度: 26,400千円 (直接経費: 26,400千円)
2001年度: 27,000千円 (直接経費: 27,000千円)
2000年度: 24,900千円 (直接経費: 24,900千円)
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キーワード | BCR / BLNK / BCAP / GANP / PLC-γ2 / c-Rel / PI-3K / α4 / MCM3 |
研究概要 |
ITAMに含まれるチロシン残基がリン酸化されることがBCRシグナルを展開する上で必須であり、なおかつ細胞内タンパク質のチロシンリン酸化がBCR刺激後一番最初に検出できる生化学的反応という事実に基づき、1990年代チロシンキナーゼ群(PTKs)のBCRシグナルにおける役割が活発に検討されてきた。特に、Lyn,Syk,BtkのBCRシグナルにおける重要性、およびLyn,Syk,Btkの活性化機構が明らかにされてきた。 このような今までの成果を踏まえて、B細胞の活性化を担っているアダプター分子、BLNK,BCAPを単離しその役割解明、又細胞表面レセプター、特にB細胞レセプター(BCR)とのカップリング機構の解明を行った。BLNKはPLC-γ2活性化に必須の分子であることをすでに明らかにしていたが、PLC-γ2のみならず、Vavの活性化にも必須であること、さらにVavの活性化にはBLNKがVavをGEM分画にholdすることにより生じていることを明らかにした。 BCAPノックアウトマウスにおいては、B2 B細胞の最終分化が障害を受けていることを既に明らかにしていたが、その原因が、転写因子c-Relのdown-regulationであることを見出した。B細胞の核内で起こる分子メカニズムについては核内因子GANPを単離し、GANPはDNAプライマーゼ活性をもち、DNAヘリカーゼ活性を有するMCMと結合することにより、胚中心B細胞における細胞増殖を制御している機能分子である可能性を示した。
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