研究課題/領域番号 |
12053266
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
齋藤 哲一郎 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (00202078)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 神経細胞 / 発生・分化 / 神経回路網 / PCR法 / 電気穿孔法 / ホメオボックス遺伝子 / 転写因子 / 哺乳動物 |
研究概要 |
マウス神経回路網の形成で特異的に機能する細胞内因子を同定するため、differential PCR法を行い、Bar型ホメオボックス(BarH)遺伝子のファミリーをクローニングし、その発現様式を詳細に解析した。BarH遺伝子は、ショウジョウバエ神経系細胞の性質決定を制御する。また、我々が以前にクローニングした哺乳動物のBarH遺伝子、MBH1は間脳背側のneuromereで発現し、HLH型転写因子のMash1やneurogenin2遺伝子の上流で機能することが示唆されている。ショウジョウバエや線虫には複数のBarH遺伝子が存在することから、哺乳動物にもさらにBarH遺伝子が存在することが想像されていたが、今回哺乳動物の新たなMBH遺伝子、MBH2のクローニングに成功した。アミノ酸配列の比較から、MBH2遺伝子はMBH1遺伝子と最も近縁であり、ショウジョウバエと哺乳動物の各々のBarH遺伝子は脊椎動物と無脊椎動物の分岐後にそれぞれ遺伝子重複で生じたと考えられる。線虫やショウジョウバエの2つのBarH遺伝子は、同一染色体上に並んで存在し、同一細胞の同時期で発現するのに対し、MBH1とMBH2遺伝子は異なる染色体上にマップされ、発現細胞は同一ではなかった。間脳以外では、MBH遺伝子は分化後の神経細胞で発現し、網膜ではMBH1が、神経提細胞ではMBH2のみが発現する。また、小脳顆粒細胞や脊髄背側の神経細胞ではMBH2からMBH1への遺伝子カスケードが存在することが明らかとなった。一方、遺伝子機能の解析系として、マウス胎仔の脳へ電気穿孔法を用いて高効率で遺伝子導入し、導入後のマウスを出生後も成育させる新しい実験系を確立することに成功した。
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