• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

GABA作働性介在ニューロンの大脳皮質の局所回路における役割

研究課題

研究課題/領域番号 12053271
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

川口 泰雄  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (40169694)

研究分担者 根東 覚  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (20301757)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード前頭皮質 / 前脳基底部 / 抑制性シナプス電流 / GABA / 介在ニューロン / アセチルコリン / ムスカリン / カルバコール
研究概要

前脳基底部からの大脳皮質へのコリン作動性入力は皮質の周期的・同期的活動に影響する。アセチルコリンの皮質活動への作用は、興奮性の投射ニューロンである錐体細胞だけでなく、抑制性のGABA作働性介在ニューロンである非錐体細胞も介すると考えられている。皮質内のGABAによる抑制がアセチルコリンによってどのような影響を受けるかを調べるために、スライス標本でラットの前頭皮質細胞からホールセル記録を行い、コリン作働性のアゴニストであるカルバコールやムスカリンによってGABA作働性の抑制性シナプス電流がどのように変化をするかを検討した。カルバコールやムスカリンは抑制性電流の頻度を上昇させたが、増加の時間的パターンには二種類あることがわかった。一つはアゴニストを与えている間、増加した抑制性電流がほぼ一定頻度で出現するもので、もう一つは抑制性電流が平均して0.2ヘルツで周期的に増大するものである。後者の周期的に起きる抑制性電流のバーストの持続は平均2.2秒で、バーストの中の単一シナプス電流の頻度は24ヘルツであった。どちらの抑制性電流の増加は、ムスカリン受容体、M1受容体の拮抗薬でそれぞれ抑えられたが、興奮性グルタミン酸受容体の拮抗薬では影響を受けなかった。近傍にある二個の皮質細胞の周期的増加は、バーストの開始や終了はずれることがあるがほぼ同期していた。一方、二個の細胞のバースト中の個々のシナプス電流の開始点の相互相関を調べると低かった。従って、複数のGABAニューロンがバースト期間中に同期して発火するが、バーストを起こすGABAニューロン間でスパイク発射レベルの時間的同期はしていないと考えられる。皮質の抑制性ニューロン群には、興奮性ニューロンとは独立に0.1から0.3ヘルツのリズムをつくる機構が皮質内に内在的にあると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kubota Y: "Dependence of GABAergic synaptic areas on the interneuron type and target size."Journal of Neuroscience. 20. 375-386 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi