配分額 *注記 |
32,500千円 (直接経費: 32,500千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2002年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2001年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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研究概要 |
特定領域研究「多元素環状化合物の創製」では,計画班員25名,公募班員110余名にのぼる研究者が集結し,多方面にわたる成果を挙げることができた。従来複素環化合物と呼ばれていたN,S,Oを含む環状化合物に加え,P,Siから各種金属元素に至るまでの多種の元素を含んだ環状化合物群(多元素環状化合物)の革新的な合成法や多段階合成戦略の開発を検討するとともに,これら化合物の反応性を総合的な見地から調べることを目的とし研究を行った。有機化学と元素化学や有機金属化学の融合分野ともいえる多元素環状化合物を機軸として,現代社会の基盤を支える物質合成に多くの可能性を提供すると同時に,従来の複素環化合物の枠を越えた我が国発の新研究領域として,その成果を広く世界に発信した。 本課題では,これらの成果を総括し取りまとめ,関連する研究者に情報提供すると同時に,広く社会に対してこれを公表した。具体的には,取りまとめ公開シンポジウムを平成16年9月16日に東京大学弥生講堂にて開催し,班員のみならず関連する研究者を一同に集め,本特定領域研究の主要な成果を社会に対してまとまった形で公表した。ここでは,3名の外国人の特別講演者に加え,本特定領域研究に積極的に採択した多くの若手研究者の中から4名を選び,講演を行った。また社会に対するもうひとつの公表手段として、主たる研究成果を学術書にまとめた。編集方針として,現在重要と考えられるトピックスに焦点をしぼり,その研究の背景,問題点や今後の展望等を含む内容とすることで,関連する研究者ばかりでなく,教育の面からも広く利用できる学術書とすることを掲げ,内容を充分吟味して出版した。このように,本特定領域研究で得られた成果を公開シンポジウムや学術書の形で,広く関連研究者,さらには社会に向かって公開・周知したことは,今後のこの分野のさらなる発展に大きく寄与する。
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