研究課題/領域番号 |
12127202
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
奥居 徳昌 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20111651)
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研究分担者 |
伊藤 浩志 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (20259807)
梅本 晋 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (90168758)
鞠谷 雄士 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70153046)
斎藤 拓 東京農工大学, 工学部, 助教授 (90196006)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
31,000千円 (直接経費: 31,000千円)
2002年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2001年度: 18,200千円 (直接経費: 18,200千円)
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キーワード | 秩序構造 / 光散乱 / 高速溶融紡糸 / 配向結晶化 / 複屈折 / 配向緩和 / 結晶化速度 / 核形成速度 / 高分子 / 結晶化 / 高次構造 / 分子配向 / 高速紡糸 / 溶融紡糸 / 拡散 |
研究概要 |
本研究班における、研究成果を以下に示す。 1)結晶成長速度の温度依存性において、極大結晶化速度、その時の結晶化温度を用いる事で、高分子の種類、分子量に依存しない結晶成長速度に関するマスターカーブが得られた。また、核形成速度の温度依存性に関しても同様に、分子量に依存しない核形成速度に関するマスターカーブが得られ、結晶化の二大要素である、核形成、結晶成長に関する一般的な定式化が可能となった。極大結晶化速度および極大核形成速度の分子量依存性は、分子量のべき乗(-0.5)で表すことができ、全ての高分子に適用できスケーリング則が成立した。 2)高速溶融紡糸過程において複屈折形成のオンライン計測結果と、巻取繊維の構造解析を通じ、構造形成過程には、応力に誘起された分子配向が関与し、ポリマーの性質に依存してそれぞれの寄与が著しく異なることを明らかにした。PETおよびPENフィルムの一軸及び二軸延伸過程における応力および複屈折形成のオンライン計測を行い、応力光学則の適用範囲、絡み合い構造の変化などについて解析し、応力光学則の適用範囲を逸脱した後に、自発的な配向形成が起こり始めること、PENの延伸過程では絡み合い構造そのものの変化が進行することなどを明らかにした。 3)ポリカーボネート(PC)とポリエチレンオキサイド(PEO)のブレンドを結晶化すると、PCが数十秒という短時間で結晶化することを見出した。また結晶化と同時にスピノーダル分解型液々相分離に特徴的な相互連結構造が形成され、そのPCリッチ相に沿って楕円型のPC球晶が得られた。このブレンドにおけるPCの結晶化はPEOとの液々相分離により引き起こされるup-hill拡散による事を明にした。超臨界炭酸ガス中で高分子を結晶させると、結晶の高次構造が微細結晶、針状結晶、モザイク結晶へと大きく変化することを見出した。
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