研究課題/領域番号 |
12127206
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 隆 山口大学, 理学部, 教授 (00127797)
|
研究分担者 |
藤原 進 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (30280598)
浦上 直人 山口大学, 理学部, 助手 (50314795)
野崎 浩二 山口大学, 理学部, 助教授 (80253136)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
|
キーワード | 高分子結晶化 / 分子シミュレーション / 一次核形成 / 結晶成長 / 分子鎖の折り畳み / 界面秩序化 / モレキュラー・ダイナミクス / 界面秩序化過程 |
研究概要 |
高分子融液からめコンピュータによる結晶化過程のシミュレーションを、十分に大きな系に拡張し、以下のような研究成果が得られた。 (a)定常的に分子鎖が折りたたまれて結晶が成長する様子を観測する事に成功し、結晶成長様式の温度変化、結晶成長速度の大きな揺らぎの存在、特徴的な成長ラメラの形態などを明らかにした。 (b)結晶成長界面での詳細な分子鎖の折りたたみ過程、結晶ステムの吸着過程、フォールド面の統計的な構造、などを明らかにした。 (c)結晶成長しつつある結晶と共存する過冷却融体の構造を詳細に検討した。特別な配向秩序は観測されず、低分子物質の結晶化と同様の等方的融体からの分子鎖の折りたたみ結晶成長といった描像が正しいことが示された。 更に (d)高分子鎖が配向した非晶質状態からの繊維構造形成過程を、分子動力学シミュレーションによって明らかにした。特に、繊維構造の発現過程における、様々な秩序度(密度、系のエネルギー、トランス連鎖長、など)の時間変化が、ひとつのマスターカーブで記述されることが確認され、特殊な結晶化前駆現象の存在が否定された。
|