研究課題/領域番号 |
12131207
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅原 康弘 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40206404)
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研究分担者 |
西 竜治 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40243183)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
20,600千円 (直接経費: 20,600千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2001年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 近接場 / エバネセント場 / )原子間力 / 力 / 半導体探針 / 光学顕微鏡 / 散乱光 / 表面ポテンシャル / 原子間力 |
研究概要 |
本年度は、主に、新たに開発に成功した装置の空間分解能を、さらに一桁向上させ、原子分解能観察を実現することをめざした。また、原子レベルでの物理的極限加工の評価と機構の解明を行った。具体的な研究課題は下記のようになっている。 (1)原子レベルで平坦な自己組織化分子膜の作製 物質表面の構造、局在する近接場光の強度分布を原子・分子スケールで観察できることを実証するため、標準試料として原子的に平坦な金(Au)表面上に吸着したアルカンチオールの自己組織化分子を取り上げ、その作製方法を確立した。 (2)高分解能な近接場光測定の実現 上記(1)で作製した標準試料を用いて、物質表面の構造、局在する近接場光の強度分布を原子・分子スケールで観察することをめざした。6Åいう世界最高の水平空間分解能を実現した。将来的には、物質表面の原子・分子レベルの構造と光学的性質を完全分離して同時測定することができるようになると期待される。 (3)物理的極限加工の評価と機構の解明、新規加工法の探索 ナノメートル領域での物理的極限加工の評価と機構の解明、新規加工法の探索を行った。具体的には、非接触原子間力顕微鏡を用いて、原子種を同定しながら力学的に原子を操作できるかどうかを検討した。その結果、非接触原子間力顕微鏡を用いて、力学的に表面の原子を引き抜いたり、付与させたりすることが可能であることが分かった。しかし、現在のところ、様々な測定パラメーター依存性を系統的に調べていないため、原子操作の機構は不明である。今後の研究に期待したい。
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