研究課題/領域番号 |
12133203
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米澤 明憲 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (00133116)
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研究分担者 |
大山 恵弘 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助手 (10361536)
増原 英彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40280937)
田浦 健次朗 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助教授 (90282714)
住井 英二郎 東京大学, 大学院・情報学環, 助手 (00333550)
遠藤 敏夫 東京大学, 大学院・情報学環, 特別研究員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
37,800千円 (直接経費: 37,800千円)
2003年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2002年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2001年度: 15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
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キーワード | セキュリテイ / プログラミング言語 / システムソフトウェア / Fail-Safe C言語 / Kernel Mode Linux / Moving Firewall / アクセス制御 / 型システム / セキュリティ / インターフェース定義言語 / ファイアウォール / メモリ管理 / 正規表現型 / インターフェース定義言語(IDL) / 型推論 / C言語 / Java / Linux / ラムダ計算 / パイ計算 / 細粒度保護機構 / 保護モデル / 暗化λ計算 / プログラム検証 / 通信秘密性 / 移動コード / バイトコード変換 / 仮想機械 |
研究概要 |
移動コードを基本としたセキュアなプログラミング言語処理系について研究を行った。本研究では、プログラミング言語およびシステムソフトウェアの安全性にかかわる諸問題について、理論と実用の両面から研究を行った。まず、ソフトウェアの開発においてもっとも重要な要素であるプログラミング言語の様々な問題について、場当たり的な対症療法ではなく、堅固な理論にもとづく系統的な解決策を与えた。さらに、コンピュータ上でプログラムを実行する際に安全性を保証する基盤となるシステムソフトウェアに関しても、対象となるシステムへの深い理解にもとづく体系的な解決策によって問題を解決した。具体的には、C言語の安全な処理系Fail-Safe C、 Fail-Safe Cのためのインタフェース記述言語、型システムを利用して安全性を保証するOS Kernel Mode Linux、分散DoS攻撃からネットワークを守るシステムMoving Firewall、暗号ラムダ計算、文字列処理のための正規表現型、自己修復型リファレンスモニタ、プログラム部品間のアクセスをきめ細かく制御する機構、移動コードの記述を支援する言語処理系JavaGoおよびJavaGoX、Javaにおけるオブジェクト使用解析、動的型付き言語Schemeのためのリージョンベースのメモリ管理、分散計算におけるアクセス制御のための型システムなど、国内外から極めて高い評価を得ている研究実績を残した。本研究は、3つのソフトウェアの公開と30本近い査読つき論文の発表などを通じ、学術的・社会的に大きなインパクトを与え、日本ソフトウェア科学会や日経BP社から論文賞などの4つの賞を受賞した。
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