配分額 *注記 |
32,200千円 (直接経費: 32,200千円)
2003年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
2002年度: 11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2001年度: 13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
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研究概要 |
記述,利用者,システムの3方向から,安全な次世代情報基盤の構築方式を検討するために,以下の3項目を主要な柱として設定して研究を行った. 1.高度で柔軟なセキュリテイポリシーの記述と強制のための基礎研究 見知らぬ他人同士がインターネット上で商取引や共同作業を行う場合を想定し,プライバシー保護と両立可能なセキュリテイポリシーのモデルに関する研究を行った.個人情報の漏洩を最小限に抑えた認証を実現するために属性認証を用いたセキュリティポリシーの交渉モデル,セキュリティオートマトンをベースとした記述方式,コード書き換えに基づく強制方式,部分計算による最適化方式などの成果が得られた. 2.安全なシステムを容易に構築・運用するための基礎研究 システム開発者,システム運用者,エンドユーザなどがセキュリティを守るための作業を自動的または半自動的に行えるようにする方式に関する研究を行った。ソフトウェアパッケージ情報からのセキュリテイポリシーの自動抽出,安全な言語の半自動生成,安全なソフトウェアのための開発環境(ビジュアル言語やデバッグ手法)などの成果が得られた. 3.次世代情報基盤(Grid, P2P, Ubiquitous)を構築するための基礎研究 膨大なリソースを用いた計算(特にGrid計算)を故障や攻撃から守り,安全かつ信頼性の高い形で行うための方式に関する研究を行った.高性能な耐故障通信ライブラリ,スケーラブルな認証方式,クラスタシステムのリカバリを自動化する方式,仮想機械技術を用いて複数の仮想組織間での相互干渉を防止する方式などの成果が得られた.
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