研究課題/領域番号 |
12142203
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
饗場 弘二 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20025662)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
36,500千円 (直接経費: 36,500千円)
2004年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2003年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2002年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2001年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | グルコース代謝 / 解糖系 / 代謝ストレス / small RNA / mRNA分解 / RNAシャペロン / RNase E / mRNA局在 / グルコース応答 / His-リン酸リレー系 / PTS / グルコーストランスポーター / cpsオペロン / Mlc / mRNAの分解 / RNaseE |
研究概要 |
1)ptsG mRNA分解におけるdegradosome/enolaseの役割 代謝ストレスに応答したptsG mRNAの分解を担うRNase Eは細胞内で解糖系酵素であるenolaseなどと結合しRNA degradosomeを形成している。RNA degradosomeを形成できないRNase EのC末端領域欠損変異株の解析から、ptsG mRNAにはRNA degradosomeが必要であること、RNA degradosomeの構成因子であるPNPase(pnp), RhlB RNA helicase(rhlB),およびenolase(eno)の変異株の解析から、RNA degradosomeに組み込まれたenolaseがRNase EによるptsG mRNAの分解の制御に関わっていると結論した。これは、RNA degradosomeの構成成分であるenolaseの役割を明らかにした初めての例である。 2)ptsG mRNA分解におけるsmall RNA/Hfqの関与とmRNAの膜への局在の役割 代謝ストレスに応答したptsG mRNAの分解にはRNAシャペロンHfqが関与していることを見いだした。このことから特定のアンチセンスsmall RNAの関与が予想されたが、米国のグループが、機能不明であったsmall RNAの1つRyaA(SgrS)が、このRNAであることを明らかにした。これらのことから、代謝ストレスに応答したptsG mRNAの分解は、SgrS/HfqによるptsG mRNAへのターゲティングとそれに続くRNA degradosomeによる作用であることが明らかとなった。さらに、SgrS/HfqのptsG mRNAへのターゲティングにはptsG mRNAの膜へ局在化が必要であること、ptsG mRNAの膜へ局在化は翻訳の効率を低下させることによりSgrS/Hfqの作用を容易にする結果であることを明らかにした。
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