研究課題/領域番号 |
12144201
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉山 雄一 東京大学, 大学院薬学研究科, 教授 (80090471)
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研究分担者 |
鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
金井 好克 杏林大学, 医学部, 教授 (60204533)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
51,200千円 (直接経費: 51,200千円)
2004年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2003年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2002年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2001年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
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キーワード | 経細胞輸送 / 上皮細胞 / ベクトル輸送 / ABCトランスポーター / 胆汁排泄 / 有機アニオン / アミノ酸トランスポーター / 尿細管 / 腎臓 / OATP2 / MRP2 / 極性細胞 / 上皮輸送 / 膜ソーティング / 蛋白間相互作用 / MDCK細胞 |
研究概要 |
上皮細胞の薬物およびアミノ酸の経細胞輸送を担う取り込み側・排泄側輸送体の多様性の解明と局在制御の機構を解析した。 BCRPについてapical側への局在に必要な領域を明らかにした。腎臓(OAT1、OAT3)、脈絡叢(PEPT2、OAT3)における輸送体の寄与率を評価した。MRP3とBCRPの基質選択性を明らかにし、両者が小腸での薬物輸送に関与することが示唆された。極性細胞へ、取り込み(OATP2)、排出(MRP2)に関与する輸送体を共発現させ、肝胆系輸送における有機アニオンのベクトル輸送をin vitroで再構築した。P-gpについては、in vitroでの経細胞輸送評価が、消化管および血液脳関門におけるP-gpによる異物排泄の定量的な指標となった。同じくラット共遺伝子発現系(Oatp4/Mrp2)を用いて、in vivoでの胆汁排泄を予測できることを示した。胆汁酸の輸送に関わるNtcpとBsepの共遺伝子発現系を構築した。 新規アミノ酸輸送体7種(Asc-2、AGT1、TAT1、LAT3、LAT4、CAT5、B^OAT1)を同定した。さらにBoAT1の遺伝子変異がHartnup病の原因であることを明らかにした。腎管腔側輸送体として、OATv1、URAT1、OAT7を同定し、特にURAT1の遺伝子変異が特発性腎性低尿酸血症の原因であることを明らかにした。rBATと4F2hcの膜貫通部位が、軽鎖とのパートナー認識に必要十分であることを示した。また、BAT1のC-末端細胞内領域("VVPP"配列)が膜移行に必須であることを明らかにした。酵母two-hybrid法による探索の結果、この配列に結合する蛋白として足場タンパク質RACK1を同定した。尿酸輸送体URAT1のPDZモチーフにPDZK1が結合することを明らかにし、腎刷子縁膜にPDZモチーフを介して輸送体が集積することが示唆された。
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