研究課題/領域番号 |
12144202
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堅田 利明 東京大学, 大学院薬学研究科, 教授 (10088859)
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研究分担者 |
仁科 博史 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60212122)
星野 真一 東京大学, 大学院薬学研究科, 講師 (40219168)
荒木 保弘 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (60345254)
紺谷 圏二 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (30302615)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
51,200千円 (直接経費: 51,200千円)
2004年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2003年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2002年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2001年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
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キーワード | G蛋白質 / シグナル伝達 / 小胞輸送 / エンドサイトーシス / 受容体 / リン酸化 / 微小管 / 染色体分離 / PI3-キナーゼ / Rab5 / RIN / アンフィファイシンII / Rab / アンフィファイシン / Ras / イノシトールリン脂質3キナーゼ / 細胞膜受容体 / 3量体Gタンパク質 / チロシンキナーゼ / 核内輸送 / Small GTPase Rab5 |
研究概要 |
三量体G蛋白質共役型受容体やチロシンキナーゼ関連受容体の刺激によって、細胞内にそのシグナルが伝達されると共に、受容体自身のエンドサイトーシスや細胞内小胞の形成によるイオンや糖などの方向性をもった移動(ベクトル輸送)が進行する。しかしながら、両受容体刺激を介するベクトル輸送の制御機構や小胞輸送系に介在する低分子量G蛋白質ファミリーの作用機構については未解明な部分が多い。本特定領域研究においては、イオンチャネル/ポンプやトランスポーターが細胞膜と細胞内小胞間を時空的に移動する分子基盤の解明を目標に研究を進め、以下の知見を得た。 1)脂質リン酸化酵素のPI3-キナーゼは、種々の受容体刺激によって活性化され、グルコーストランスポーター等の細胞膜移行を促進するが、異種の受容体刺激を介して相乗的に活性化されるPI3-キナーゼの分子種を同定し、そのユニークな分子基盤を解明した。 2)ベクトル輸送に介在する低分子量G蛋白質のRabと結合する新規のRINファミリー分子を同定した。RINファミリーには、SH2ドメイン、SH3ドメインが結合するProに富む配列、Rabのグアニンヌクレオチド交換因子(GEF)として機能するVps9ドメイン、Rasメンバーとの結合が推定されるRAドメイン等の機能領域があり、小胞の出芽と輸送の初期過程において、これらの領域を介して種々のシグナルを集積する足場的役割を果たすことを見出した。 3)新規G蛋白質ファミリーの網羅的な解析から、ベクトル輸送系への関与が期待される分子群Di-Ras、Rhebを同定した。特に、後期エンドソームからリソソーム小胞に局在化するRhebは、グリア細胞におけるグルタミン酸トランスポーターの形質膜と細胞内小胞間の移行を制御して、神経細胞の保護に寄与することを見出した。
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