• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

単細胞生物トリパノソーマ原虫と多細胞生物線虫の遺伝子発現機構の網羅的比較解析

研究課題

研究課題/領域番号 12202046
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

鈴木 高史  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (70305530)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワードトリパノソーマ / シストロン / 多細胞化 / 相同性検索 / ランダムシークエンス
研究概要

<背景と目的>
真核単細胞生物トリパノソーマ(Trypanosoma brucei brucei)では、同一シストロン上の遺伝子群の線虫オルソログ群がポリシストロニックな発現を外れたことにより、他の遺伝子産物との新たな相互作用などの新機能獲得したという仮説に基づき、まずT.bruceiのcDNAの網羅的検索を開始した。また多細胞化に当たり、単細胞生物の段階でどの段階まで遺伝子の準備がなされていたのかを明らかにするために、従来、多細胞生物特異的と考えられる神経系で発現している遺伝子の検索を行った。
<検討結果>
(1)cDNAランダムシークエンス、TIGRデータベースゲノム情報のblastxサーチにより、約300のcDNAを検索し、新規遺伝子30個を同定した。このうち多細胞生物の神経系でしか見つかっていないphotoreceptor homologue(UNC-119 homologue)の全長をクローニングした。
(2)Differential Display法により血流型のlong slender form、short stumpy formと昆虫型で発現の異なる3-cDNA fragmentを44同定した。そのうちの一つのcDNAに関して全長を決定した。このcDNA(TCL)はcalpainに高い相同性を示し、TCLに高いホモロジーを有するものは、単細胞ではKinetoplastidaにしか見つからなかった。
(3)Pre-mRNAを誘導し同一シストロン上にあるcDNAをPCRで検索する条件を確立した。
<考察>
多細胞生物の神経系でしか見つかっていない遺伝子のホモログと推定されるcDNAを単細胞生物で初めて同定した。今後その機能解析を進めるとともに、さらに網羅的に新規cDNAの検索をランダムシークエンス等により進めていく。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ronli Zhang.Ayako Yoshida Takashi Kunagai.Hitoshi Kawaguchi.Haruhiko Maruyama.Takashi Sazuki.Makoto Itoh Mohamed El-Malky and Nobuo Ohta: "Vaccination with Calpain Induces a Th1-Biased Protective Immune Response against Schistosoma japonicum."Infection Immunity. 69. 386-391 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi