研究課題/領域番号 |
12204011
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
前田 忠計 北里大学, 理学部, 教授 (90265728)
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研究分担者 |
馬場 志郎 北里大学, 医学部, 教授 (00051889)
藤田 芳邦 北里大学, 医学部, 助教授 (50133286)
古舘 専一 北里大学, 医学部, 助教授 (80095512)
松崎 尹雄 三菱化学, 科学技術センター, フェロー
大森 彬 三菱化学生命科学研究所, 蛋白質構造解析室, 室長
大石 正道 北里大学, 理学部, 講師 (40233027)
亀谷 徹 北里大学, 医学部, 教授 (50101035)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
76,800千円 (直接経費: 76,800千円)
2004年度: 17,600千円 (直接経費: 17,600千円)
2003年度: 17,600千円 (直接経費: 17,600千円)
2002年度: 17,600千円 (直接経費: 17,600千円)
2001年度: 24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
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キーワード | 糖尿病モデル動物 / 発現プロテオーム解析 / 機能プロテオーム解析 / 活性酸素種 / 酸化傷害タンパク質 / TOP / 疾患ペプチドーム解析 / 疾患診断用モノクローナル抗体 / 発現プロテオミクス / 機能プロテオミクス / 抗体基盤のプロテオミクス / 疾患ペプチドミクス / 酸化ストレス / 酸化傷害タンパク質の蓄積 / ユビキチン化 / プロテオーム解 / 糖尿病 / ヒト組織バンク / タンパク質機能状態 / プロテオーム解析 / 糖尿病特異的プロテオーム / ob / obマウス / db / dbマウス / OLETFラット / ヒト標品のプロテオーム解析 / ヒト・ティッシュ・バンク / 電気泳動画像データベース |
研究概要 |
(1)プロテオーム解析環境の構築:2006年現在、アガロース2次元電気泳動法とLC/MSを使い、クーマシー染色で可視化できる全てのタンパク質(ゲル中に0.1μg以上)を重日約80サンプル同定できるプロテオーム解析環境を実現した。同定率は90? 95%である。 (2)糖尿病モデル動物の各種臓器の発現プロテオーム解析:OLETFラットとそのコントロールLETOの28種類の臓器を経時的に(6週齢、12週齢、20週齢、30週齢、40週齢で)プロテオーム解析を行った。OLETFラットでは30週齢から糖尿病が発症するが、発現プロテオームには発症前後での急激な変化は認められなかった。 (3)タンパク質の酸化ダメージ検出法の開発(1):活性酸素種(ROS)によって酸化傷害を受けたタンパク質を2次元電気泳動パターン上で検出する方法を開発した。糖尿病を発症したOLETFラットの心筋で酸化傷害タンパク質が優位に増大することが分かった。 (4)タンパク質の酸化ダメージ検出法の開発(2):生体中の非生理的な酸化傷害蛋白質に結合する安定同位体標識アフィニティー・タグ(TOP : Tags for Oxidized Proteins)を開発した。TOPを使うと、組織中の微量蛋白質の酸化傷害に関しても分析することが可能となる。 (5)独自のペプチド抽出法を用いた疾患ペプチドーム解析:生体組織、体液中に存在する個々のペプチドの量的情報を失うことなく、再現性良く、高効率でペプチドを抽出するためのペプチド抽出法を開発した。本方法を使い、正常マウス(+m/+m)と糖尿病モデルマウス(db/db)の腎皮質中のペプチドを抽出し、糖尿病特異的なペプチドを同定することに成功した。また、がん患者血清に含まれるがん特異的ペプチドを単離・同定することに成功した。 (6)がん細胞を免疫源とした疾患診断に有用なモノクローナル抗体の網羅的獲得:廣橋説雄らが1984年に報告した未精製抗原を使う免疫法に独自のアイデアを加えて、多数の抗体を高効率に(年に1000個程度)獲得する手法を開発した。獲得した抗体は腫瘍組織・細胞や血中等に流出した腫瘍関連タンパク質と反応し、非腫瘍性組織や健常人血清とは反応しないものがある。今後は有用抗体を効率的に絞り込む手法の開発を予定している。
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