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DNAアレイと最新PCR法を用いた精神疾患の分子病態解析とデータベース構築

研究課題

研究課題/領域番号 12204048
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関新潟大学

研究代表者

那波 宏之  新潟大学, 脳研究所, 教授 (50183083)

研究分担者 齋藤 真子  新潟大学, 脳研究所, 助手 (50283023)
高橋 均  新潟大学, 脳研究所, 教授 (90206839)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワードDNAアレイ / 精神疾患 / 遺伝子発現 / プロファイリング / 脳病態 / 線条体 / RNA / サイトカイン
研究概要

精神分裂病を始めとする精神疾患は、近代のストレス社会において、極めて多くの人が発症する難病である。ヒトの全ゲノム配列が解読されようとしている現在でも、その病態や診断基準を科学的に定義できていない。本課題では、申請者らが保有する貴重な死後脳検体をゲノム資源として用い、多因子疾患である精神分裂病の脳内病態変化を遺伝子レベルで評価できるシステムを構築した。当研究所保有の多数の貴重な精神分裂病患者とコントロールの剖検脳(線条体)より高品質RNAを抽出し、33Pを用いたcDNA合成によりプローブを作製し、DNAアレイ約3000遺伝子の発現変化をプロファイリングした。各群6例ずつの統計解析の結果、細胞表面分子・受容体群の遺伝子群(CSR)が14個、サイトカインとその受容体の遺伝子群(CYR)が10個、ハウスキーピング遺伝子群(HKG)の10個等々の遺伝子発現量が有意に変動していることが判明した。DNAアレイ上の遺伝子数に対する比で見ると、サイトカインとその受容体の遺伝子群(CYR)が6.3%と最も高く、次いで、細胞表面分子・受容体群の遺伝子群(CSR)の5.7%、細胞骨格・細胞内小器官遺伝子群(SKE)の4.5%等々と続いた。最も各種成長因子・サイトカイン遺伝子群の発現異常が際立っており、精神分裂病の病態にこれら因子の機能異常が関与する可能性を示唆した。なお得られたデータは、用いた脳部位が向精神薬の標的部であるので、今後、薬の影響中心に薬物反応性や精神神経症状、発病年齢、遺伝性、病歴などに対し相関があるか検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 那波宏之: "死後脳を用いた精神分裂病の病態関連遺伝子の探索と創薬の可能性"分子精神医学. 1巻1号. 12-18 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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