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本態性高血圧症の発症、進展に関与する遺伝因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12204070
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

荻原 俊男  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60107042)

研究分担者 勝谷 友宏  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30311757)
檜垣 實男  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70189744)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワード遺伝子多型 / 対立遺伝子 / 疾患感受性 / SNPs / 高血圧 / TaqMan / プローブ / レニンーアンジオテンシン系
研究概要

我が国には約3000万人の本態性高血圧症患者が存在するが、原因不明の本疾患に対しては、血圧値のみを指標とした対症療法が行われているに過ぎず、降圧療法による合併症予防効果は既に限界に達している。本研究では、遺伝型と表現型の関連を検討するassociation studyの手法を用いて、SNPsの意義を多角的に検討する試みを行った。対象者として、大阪大学医学部附属病院の老年・高血圧内科に通院あるいは入院中の患者と、I県0町で実施されている農村部大規模コホート研究(0研究)のMRI検診参加者の中で、遺伝子解析に同意した者を選んだ。研究計画書は大阪大学倫理委員会、東北大学倫理委員会の承認を得た。大阪大学での検討(阪大研究)では、重症高血圧患者の降圧薬治療効果に及ぼすレニンーアンジオテンシン系遺伝子多型の影響を、後ろ向きに検討した。0研究では、MRIによるラクナ梗塞とPVHの定量的評価と、循環器合併症のリスクとして注目されるMTHFRのC677T遺伝子多型の関連を検討した。阪大研究では、一切の介入を排除した条件下で実施されている長期降圧療法への遺伝子多型の影響を検討した結果、ACE遺伝子のDD型で降圧度が低い(p<0.05,DD vs ID+II)ことが示された。有意差は認められなかったが、ACE/DD型の本態性高血圧症患者ではβ-blocker使用頻度が高く、α-blocker,利尿薬の使用が少ない傾向が認められた。0研究では、MTHFR/TT型をもつ者の拡張期血圧は有意に高く、大脳基底核におけるラクナスコアも高い傾向が認められた(p<0.02)。今回の小規模な検討では、疾患を規定するような強いリスク遺伝子多型は存在しなかったが、高血圧から合併症に至る過程、降圧薬の選択にもSNPsの情報が役立つ可能性が示唆された。今後は、日本人におけるSNPsの意義を確立するために、より多くの検体の収集と、多角的な表現型の収集が望まれる。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Katsuya T,Higaki J,Ogihara T: "Effects on antihypertensive drugs and gene variants in renin-angiotensin system"Hypertens Res. (in press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takami S,Katsuya T,Ogihara T: "Gene polymorphism of the renin-angiotensin system associates with risk for lacunar infarction. The Ohasama study"Am J Hypertens. 13. 121-127 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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