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未知な微小染色体異常の細胞遺伝学的解析へのアプローチに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12204080
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関山口大学

研究代表者

飯野 英親  山口大学, 医学部, 助手 (20284276)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワード微小染色体異常 / CGH法 / SKY法
研究概要

FISH法,マイクロサテライト法,PCR-SSCP法などにより,疾患遺伝子領域の微小欠失,重複などが検出されつつある中で,いまだそれらの方法を用いても同定されない先天性遺伝性疾患は多い.本年度の申請書に従い,CGH(comparative genomic hybridization)法とSKY(spectral karyotyping)法を未知の奇形症候群等に利用し,染色体上の欠失・重複領域を同定する手法の有効性を検討した.
症例1)は,SKY法で8番短腕の過剰部分が12番由来と判明した.また,CGH解析で,断点は8p23,過剰部分は12p13由来と判明し,核型を46,XX,add(8)(p23)der(12)(p13)と決定した.
症例2)は,SKY法でmarker染色体は10番由来と推定した.10番セントロメアプローを用いたFISHにより,marker染色体が10番由来であることを確認した.核型を47,XX+mar.ish der(10)と決定した.
未知の奇形症候群等の染色体構造異常を明らかにするために,SKY法,CGH解析,FIS法を利用したアプローチは有効だった.今後の課題はSKY法とCGH解析,両法の検出感度・解像度の限界の検討である.一般にCGHでは20Mbにわたるコピー数の変化がないと検出が困難と言われており,SKY法の検出感度はCGH解析よりも劣るため,染色体作成に工夫が求められる.今後は,中期染色体を使う通常法と染色体が伸長した前中期染色体を使用する方法の比較検討を行い,検出感度・解像度を上げる工夫を行う予定である.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 飯野英親: "SKYおよびCGH解析を用いた未知の染色体構造異常解析"日本人類遺伝学会プログラム・抄録集. 45巻. 156-156 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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