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遺伝子情報を利用した慢性関節リウマチの病態解析と分子診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12204089
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

武川 睦寛  東京大学, 医科学研究所, 助手 (30322332)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワード慢性関節リウマチ / cDNAアレイ / 樹状細胞
研究概要

慢性関節リウマチ(RA)の新たな診断法開発、および病態解明に有用な遺伝子を同定する目的で以下の2つの研究を施行した。
1.RA患者由来滑膜組織におけるcDNAアレイを用いた網羅的遺伝子発現profiling
RA患者由来の滑膜組織および対照として変形性関節症患者(OA)から採取した滑膜組織に発現する遺伝子をcDNAアレイ法により網羅的に解析し、約60種類の遺伝子(アポトーシス制御、シグナル伝達、サイトカイン関連遺伝子)がRA滑膜組織特異的に高発現していることを見出した。また、RA滑膜で特異的に発現低下が認められる新たな15種類の遺伝子を同定した。これらの遺伝子をさらに詳細に解析することで、RAの診断、予後推定、治療法選択等に有用な遺伝子マーカーを同定し得ると考えられた。
2.樹状細胞の成熟、分化に関与する遺伝子のDifferential display(DD)法を用いた網羅的解析
RA滑膜では樹状細胞の分化異常が見出され、RAの病態との関与が示唆されている。樹状細胞の分化機構を解明することを目的とし、DD法を用いて、樹状細胞をTNFαやLPSで分化誘導した際に経時的に発現変化の認められる遺伝子の同定を行った。その結果、樹状細胞の分化に伴い発現亢進する遺伝子として新規遺伝子を含む17種の遺伝子を同定した。また、分化に伴い特異的に発現が消失する遺伝子としてアポトーシス抑制分子NAIPを同定した。抗原提示能を持つ成熟樹状細胞は通常アポトーシスにより排除され、免疫応答抑制に向かうと考えられるが、この分化に伴う樹状細胞のアポトーシスにNAIPの発現低下が関与することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Mutsuhiro Takekawa: "p53-inducible Wip1 phosphatase mediates a negative feedback regulation of p38 MAPK-p53 signaling in response to UV radiation."The EMBO Journal. 19・23. 6517-6526 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Yumiko Koyama: "Histone dcacetylase inhibitors suppress IL-2-mediated gene expression prior to induction of apoptosis."Blood. 96・4. 1490-1495 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木茂: "癌の抗体療法"Biotherapy. 14・5. 490-492 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木茂: "新しい免疫の啓蟄-外科学とのかかわり- 癌の抗体療法"日本外科学会雑誌. 101・9. 607-611 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 武川睦寛: "細胞内シグナル伝達がわかる -イラスト医学&サイエンスシリーズーMAPKスーパーファミリーのシグナル伝達における役割"葛西文明. 117 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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