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古細菌ゲノムの体系的・網羅的機能解析を支援する逆遺伝学的方法論の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12206047
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

野村 紀通  京都大学, 農学研究科, 助手 (10314246)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワード古細菌 / 逆遺伝学 / 遺伝子破壊 / 超好熱菌 / イントロン / ホーミング
研究概要

1.ピリミジン生合成系遺伝子のうちのpyrFEを選択遺伝マーカーとして利用する系を確立した.in silico解析からゲノム上にpyrB,pyrC,pyrO,pyrE(URA5),pyrF(URA3)が存在し,ピリミジン生合成がオロト酸を代謝中間体として経由すると推測された.また,オロト酸の類似体5-フルオロオロト酸(5-FOA)を180μg/mlの濃度で合成培地に添加すると,90℃において古細菌Aeropyrum pernix野生株の増殖が完全に阻害された.さらに,野生株にUVを照射してpyrEまたはpyrFにナンセンス変異を導入した変異株では5-FOA耐性/ウラシル要求性の表現型が現れることが確認された.以上から,pyrFEを選択遺伝マーカーとして用いて5-FOA耐性/感受性あるいはウラシル要求性の有無によって,pyrFE変異株と野生株を選別できることが示された.
2.染色体DNAと部分的に相同領域を有する線状DNA断片を古細菌細胞に導入し,相同組み換え能を利用して標的遺伝子をワンステップで破壊する手法を確立した.pyrFEコード領域の大部分を欠失し,相同領域としてpyrFEの5'および3'隣接領域をもつ線状DNA断片をin vitroで作製し,M.HaeIIIメチラーゼでメチル化後,エレクトロポレーションによりA.pernix野生株細胞に導入した.90℃の高温でも融解しないGellan Gumプレート培地上で5-FOA耐性となったコロニーを選択した結果,pyrFE欠失株 K121(ΔpyrFE)を得た.また,既にゲノム配列情報から機能推定ができているORFのうち任意に選んだ14個(例えば,recA/RAD51ホモログであるradA[APE0119]など)について,コード領域にpyrFE遺伝子マーカーを挿入したDNA断片をK121(ΔpyrFE)株に導入後,ウラシル不含培地に生育するクローンとして破壊株を分離した.これら各破壊株についててはPCRやサザン分析で遺伝子破壊を確認するとともに表現型の解析も行った.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tachibana,A. et al.: "Novel prenyltransferase gene encoding farnesylgeranyl diphosphate synthase from a hyperthermophilie archaeon Aeropyrum peruix."European Journal of Biochemistry. 267・2. 321-328 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 野村紀通 ら: "月刊海洋No.23号外(特集「海洋微生物」)"海洋出版株式会社. 263 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Sako,Y. et al.: "Bergey's Manual of Systematic Bacteriology (2nd Ed.)"Springer-Verlag(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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