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蛋白質立体構造のコード化と経験的予測法の可能性追求

研究課題

研究課題/領域番号 12208024
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

郷 信広  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50011549)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワード蛋白質 / 立体構造のコード化 / 立体構造予測 / 構造揺らぎ / 配列と構造の相関 / 経験的評価関数
研究概要

蛋白質立体構造はアナログ情報であるが、種々の情報処理的目的のためには、コード化してデジタル情報として扱えるようにすることが望ましい。コードの古典的な例としては、αヘリックスやβストランド等の2次構造がある。2次構造だけでなく、より詳細な主鎖や側鎖の構造、およびそれらが3次元構造中で接触する様子もコード化する。このコードは、それから立体構造が復元できるものであるように選ぶ。
コード化すべき立体構造の諸側面とアミノ酸配列との関係は、その空間的広がりによって異なっている。空間的広がりのある立体構造の特徴は、アミノ酸配列の詳細に敏感に依存しない。従って、構造の出現頻度から経験的評価関数を決める際に用いるべき立体構造のサンプルは、アミノ酸配列の相同性の高いものを除かなければならない。一方、空間的広がりの小さい立体構造の特徴は、アミノ酸配列の特徴に敏感に依存する。従って、そのような特徴に関する経験的評価関数構築のためには、アミノ酸配列の相同性の高いものを除く必要はない。以上の考察に基づき、サンプルとして用いるべきPDB中の立体構造の選び方を検討した。そのようにして選んだコードから、詳細な立体構造を再構築できるかを検証するための計算ソフトの整備も行なっている。
採用した詳細なコードをPBDのデータではなくリゾチームの立体構造のダイナミックス・シミュレーションの結果に適用している。これによってnative stateの構造の揺らぎの幅をコードによって表現できる。これはまた、アミノ酸配列がコードしている立体構造情報とは何かに関する解答を、操作しやすい形で与えるものである。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] O.Miyashita: "Reorganization Energy of Protein Electron Transfer Reaction : Study with Structural and Frequecy Signiture"J.Phys.Chem.B.. 104. 7516-7521 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kinoshita: "Diversity of Functions of Proteins with Internal Symmetry in Spatial Arrangement of Secondary Structural Elements"Protein science. 8. 1210-1217 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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