研究課題/領域番号 |
12210081
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 茂夫 京都大学, 情報学研究科, 教授 (40124797)
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研究分担者 |
白木 琢磨 京都大学, 情報学研究科, 助手 (10311747)
松村 潔 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (10157349)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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キーワード | 温度受容器 / 温度比較器 / センサー / イオンチャンネル / パッチクランプ |
研究概要 |
生理学では、感覚器は環境を監視するセンサーと把握してきた。例えば、冷受容器は、温度を発火頻度(暗号)に変換し脳に送ると説明する。もしセンサーなら刺激と応答に1対1の関係が不可欠だ。だが冷却が冷線維に誘発するインパルス頻度は、閾応答などを示し1対1の関係はない。そこで冷受容器をセンサーだとは考えにくい。これに対し、冷受容器は温度比較器だと、小林は提案している。しかし比較器の実体は明らかでない。本研究では、培養した後根神経節(DRG)細胞にある冷細胞のイオン機構・分子機構を解析し、比較器の実体を解明する。 12年度:Ca濃度の指示薬Fura-2をDRG細胞に負荷し、細胞内Ca濃度[Ca^<2+>]_iを測定する系を立ちあげた。すると冷却で[Ca^<2+>]_iが上昇する少数の細胞が認められた。その細胞からホールセル電流固定記録すると、冷却で脱分極(受容器電位)とインパルスが発生した。ホールセル電位固定下(-60mV)、冷却は内向き電流を誘発した。細胞体から切離した膜片(out-side out patch法)から、冷却で開口する単一チャンネルが記録された。この冷チャンネルを温度比較器の実体と同定した(投稿中)。
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