研究課題/領域番号 |
12210137
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
宮田 雄平 日本医科大学, 医学部, 教授 (00014275)
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研究分担者 |
浜田 剛 日本医科大学, 医学部, 助手 (30291727)
永野 昌俊 日本医科大学, 医学部, 助手 (60271350)
程 久美子 日本医科大学, 医学部, 助教授 (50213327)
高橋 史峰 日本医科大学, 医学部, 助手 (80328814)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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キーワード | 運動ニューロン / RNA / 生存因子 / 脊髄 / 自然神経細胞死 / ALS / 発生分化 |
研究概要 |
以前の研究により運動ニューロン生存活性を持つ新規物質を単離精製し、RNAであると結論した。当該RNAの構造を決定し、その生理活性を明らかにすることを目的とした。 1)RNAによる生存活性の確認。 前回までの分離精製法と異なり、ニワトリ胚骨格筋より直接RNAを抽出した。ニワトリ6日目胚の脊髄神経細胞を一次培養しバイオアッセイ系とし、抽出したRNAを加え、脊髄神経細胞に生存活性を有すことを確認した。 2)cDNA libraryの作成とスクリーニング 上記total RNAをDEAE sepharoseで分画したところ、5M NaCl溶出画分のRNAに強い活性が検出された。この画分よりcDNA libraryを作成し、各クローンの塩基配列を決定した。in vitro transcriptionにより作成したRNAの生存活性をバイオアッセイ系に適用し各クローンのスクリーニングを行った。一つのクローン由来のRNAが濃度依存的に活性を示した。このRNAをmns(motoneuron survival)-RNAと名付けた。 3)脊髄発生分化に関与する遺伝子の単離同定 運動ニューロンの自然細胞死の起こる時期に著しく変動する遺伝子を単離し、SCDGFと命名した。この遺伝子はラット胎児で運動ニューロンの発生分化に重要な役割を担うnotochordおよびfloor plateで強く発現し、in vitroで増殖活性を持つことを示した。さらに、SCDGFに相同な遺伝子を検索し、新たな遺伝子を単離し、SCDGF-Bと名付けた。SCDGF-Bはin vitroで増殖活性を持つが、SCDGFと異なり成ラットの脊髄のうち運動ニューロンでのみ発現していることが明らかとなった。
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