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前頭皮質回路の単位構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12210144
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

川口 泰雄  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (40169694)

研究分担者 根東 覚  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (20301757)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワード前頭皮質 / コラム構造 / GABA / 介在ニューロン / シナプス結合 / カルシウム結合蛋白質 / ダブルブーケ細胞 / マルティノッティ細胞
研究概要

今までに、前頭皮質のGABA作働性介在ニューロンである非錐体細胞を発火様式、軸索分布の特徴、カルシウム結合蛋白質やペプチドの発現パターンからいくつかのグループに分けた。今年度は、各ニューロンタイプごとにシナプス結合の特徴を調べるとともに、軸索やそのブトンの空間分布を定量化する試みを始めた。ホールセル記録して、細胞内通電パルスによって引き起こした発火の仕方から、FS細胞、LS細胞、non-FS細胞のどれに属するかを決めた後、バイオサイチンで細胞内染色を行い、電子顕微鏡観察用に包埋した。FS細胞と、non-FS細胞のダブルブーケ細胞とマルティノッティ細胞の軸索終末の後シナプス構造を調べ、シナプス結合部位の面積、前・後シナプス構造の大きさなどの定量化を試みた。解析したFS細胞は、軸索側枝を細胞の近傍に多くだし、さらに水平方向に軸索を伸ばし、また2、3本の下行性の側枝をだしていた。マルティノッティ細胞は軸索を一層まで伸ばし、多くの上行性の側枝がでていた。ダブルブーケ細胞の軸索側枝は主に下行性であった。FS細胞とダブルブーケ細胞は、樹状突起、細胞体、スパインにシナプスを作っていたのに対して、ダブルブーケ細胞は、主に細い樹状突起やスパインに結合していた。FS細胞とダブルブーケ細胞のシナプス結合面積は、後シナプスの樹状突起の大きさに比例して大きくなり、マルティノッティ細胞のシナプス面積は、後シナプスのスパインの大きさに応じて大きくなる傾向があった。軸索やブトンの分布を解析するために、ニューロルシダを使って、これらをコンピューターにいれて定量化した。また、層構造・コラム構造との関係を解析するためのソフトウエアの作成を試みた。この様な解析をもとに今後、前頭皮質のコラム構造内の神経結合の定量的解析を進めたい。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kubota Y: "Dependence of GABAergic synaptic areas on the interneuron type and target size."Journal of Neuroscience. 20. 375-386 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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